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〈朝鮮通信使来聘400年 12〉江戸の通信使とオランダ人

2千人の大行列を百万群集が見物 今の日本人は、長崎が海の表玄関であったと思い込んでいる。 しかし、江戸の人たちは、通信使が国賓であり、オランダ商館長は一介の異国の商人に過ぎないことを知っていた。 通信…

〈朝鮮服飾ものがたり 44〉戎服(ユンボク)

「武官が着る軍服」を指す。 チョルリクとよばれる腰にひだをつけた特徴ある衣服を身に着けた。 15世紀前には一般人が着る平常時の衣服であった。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962…

〈朝鮮と日本の詩人 44〉若山牧水

金剛山の絶景に感嘆 この国の山低うして四方の空はるかなりけり鵲の啼く(東莱温泉にて) よびかわす雉子の声やをちこちは小松ばかりの山まろうして(珍島竹林洞にて) 呼びさます鵲の声きこゆなり今朝も晴れたら…

〈朝鮮の風物・その原風景 4〉チャンスン

民衆の信仰の中で生きた守護神 チャンスン。朝鮮の民俗文化遺産の一つとして、あまりにもよく知られた存在である。しかし、昨今では博物館や歴史民俗資料館以外ではなかなか見ることができない。 チャンスンとはい…

〈人物で見る朝鮮科学史 42〉世宗とその時代(1)

黄金時代開いた第4代世宗 1392年李成桂が建国した朝鮮王朝も第3代太宗の時代には安定し、第4代世宗の時代に隆盛期を迎えた。世宗時代(1418~1450)はしばしば朝鮮文化の黄金時代ともいわれるが、そ…

〈遺骨は叫ぶ 9〉室蘭日本製鋼所・3千人中千人が逃亡、辛い強制労働

寮ごとに下士官あがりの指導員置き徹底監視 室蘭市は、北海道では最大の軍需工業の基地であった。その中心になっていたのが、日鉄輪西製鉄所と日本製鋼所であった。この二つの企業は、日露戦争後に発足したが、さら…

〈朝鮮と日本の詩人 43〉森崎和江

朝鮮は「母の呼び声」 むかしから 春になれば野や山で 夏には薬水のほとりで オモニたちは唄い踊りました 村祭りの日にも 祈りが終るとみんな車座になって食事をして そして唄い踊りました あちらこちらの村…

〈朝鮮史から民族を考える 4〉朝鮮民族の形成発展(下)

開放的な前近代の「民族」意識 朝鮮民族の形成 中国の東方に位置する世界で、最も早く国家形成のメカニズムが始動するのは、朝鮮半島の西北部を中心とした地域であった。檀君朝鮮や箕子朝鮮の伝説の信憑性はともか…