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〈朝鮮と日本の詩人 82〉南邦和

涙さそう民族の流す涙 ざくり 包丁を入れると 俎板の上に氷片が散る 白菜の断面を彩る民族の意匠 キムチは まぎれもなく 朝鮮の味だ (以下2連12行省略)

〈若きアーティストたち 62〉ジュエリーデザイナー・任梨沙さん

身につける人の個性やファッションをよりいっそう引き立たせるジュエリー。 パーティーやちょっとしたお出かけ、普段着のワンポイントに…、その場面もさまざまだ。 「ちょっと個性的ながらも、普段の生活の中でつ…

〈朝鮮と日本の詩人 81〉片羽登呂平

細菌戦の残虐非道暴く かぶと虫や。 蜘蛛や。 蚊や。 蚤や。 虱や。 蒼蝿や。 南京虫や。 赤痢菌や。 ペスト桿菌や。 コレラ螺旋菌や。 発疹チフス病原体や。 李承晩氏や。 ヴァンフリート氏や。 マー…

〈朝鮮と日本の詩人 80〉辻征夫

「私いけない国の人間だ」 駅はどこでしょう 市内地図をくださいな わたしはこれからどうしよう 海雲台の堤防で 途方にくれていたわたくしに 海はきれいですか さしみたべますか ずいぶん遠くからきましたか…

〈朝鮮と日本の詩人 79〉森井香依

「君よ、帰れ。故郷に」 親しい友人たちと 百済料理店で 不老長寿のあずき粥を食べた帰り ほろ酔い気分で 明洞の路地を歩いていた  

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 1〉女性であり男性であった/舎方知

「これは人類ではない」 1462年4月、世祖実録にはこうある。「公序良俗を乱した舎方知の罪を明らかにし、地方の官奴婢とする。.舎方知は髭がなく、女のように見えた。裁縫に長け、女の服を着用」し、比丘尼と…

〈朝大・朝鮮自然博物館 8〉魚類・自慢の大同江魚類コレクション

上流から河口まで全種の展示 昨年の秋、祖国を訪問した。単独で行動したので、寂しさと気楽さのいり混じった数日を平壌で過ごした。ホテルのすぐ脇を流れている大同江辺りを夕方散歩した。 河川敷、鉄橋の下で釣り…

〈遺骨は叫ぶ 22〉愛媛・住友鉱業別子鉱業所

転落や転倒、発破で1年余に51人が死亡/「半島人」と蔑み、空腹で自殺者も アジア太平洋戦争の時は、井華鉱業(住友鉱業)別子鉱業所(愛媛県新居郡角野町立山川・現新居浜市)は、日本でも最大規模の銅生産を誇…