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〈本の紹介〉中塚明著「日本人の明治観をただす」を読む/朴日粉

ウソと改ざん許さぬ渾身の書 このところの天皇代替わりキャンペーンと相まって、「明治礼讃」がかまびすしい日本。その正体は何か。しかし、今や安倍政権の侍女と化したかのようなメディアにその答えを期待すること…

〈本の紹介〉再論 朝鮮人強制連行/飛田雄一著

史実を心に刻む 在日朝鮮人への差別、戦後補償問題について調査するようになったきっかけは、より身近で現実的な、居住地域における植民地支配の痕跡を発見していく過程にあった。 本書は、生まれも育ちも神戸で、…

民族芸術の道標として/朴正文&生徒作品選抜展

上野の森美術館で朴正文&生徒作品選抜展(4月20~24日、主催=アートジャーナル社、上野の森美術館)が開催された。5日間の開催期間中、総聯中央の許宗萬議長をはじめ、延べ4200人を超える人々が在日同胞…

〝4.3は平和・統一・人権の象徴〟/済州島4.3事件71周年記念の集い

東京で開催、約500人が参加 済州島4.3事件71周年記念講演とコンサートの集い(主催=済州島四・三事件を考える会・東京)が4月27日に東京・日暮里サニーホールで行われた。同胞や日本の市民、南の関係者…

被害ではない侵略の証/「沖縄戦」犠牲者の遺骨発掘、追悼式に参加して

“存在を否定され、蹂躙され続けている” 沖縄県民投票を直前に控えた2月14日から3日間にかけて、筆者を含む留学同の代表6人(うち学生4人)が、沖縄でのワークショップに参加した。ワークショップの正式名称…

〈学美の世界 7〉「それでいい」から生まれる作品たち/李民花

「それでいいんだよ。ここにいていいんだよ」。どこか聞き覚えのある某漫画キャラクターの常套句のようだ。学生美術展はこの言葉のように、多様な「個」を「それでいい」と祝福し肯定する。 展覧会で「これっていい…

随筆「ともに 春のウリノレ音楽会」を終えて/許玉汝

私は「ともに」という言葉が大好きだ。それは私の70年の人生そのものが「ともに」の人生だったからかも知れない。 去る3月30日、大阪市の東成区民センター小ホールで催された「더불어 ともに 春のウリノレ音…

〈ものがたりの中の女性たち 22〉「気にせず楽しく過ごしましょう」/淑香

あらすじ 宋の時代に金佺(キムジョン)という男がいたが、子がなく祈祷を続け淑香を授かる。淑香が3歳のときに盗賊の乱が起こり、夫妻は娘を捨てて逃げる。淑香は白鹿に乗せられて子のない張宰相宅に身を寄せる。…