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〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 4〉独立運動家、教育者・趙信聖

趙信聖は、奪われた祖国と同胞のためにいばらの道を歩んだ、美しくも殊勝な独立運動家であり教育者であった。 彼女は、1867年平安北道義州の裕福な家庭に生まれた。しかし19歳の若さで未亡人となり、キリスト…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 3〉国内外で認められた才媛・尹貞媛

尹貞媛は女性として初めての日本をはじめヨーロッパの5カ国を12年間留学、勉学に励み、教育と独立運動に貢献した女性である。 彼女は1883年ソウルで生まれた。父尹孝定は1894年の甲午改革後、政府の財政…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 2〉朝鮮女性初の文学学士・河蘭史

河蘭史は、朝鮮女性として最初に文学学士学位を取得し、女性教育、民族運動を幅広く展開した先覚者である。 平壌で生まれた彼女は若くして前妻の子を持った仁川別監(管理職)河相驥の後妻として入った。 嫁いだ後…

〈朝鮮歴史の断片 7〉「韓日併合条約」で抹殺

安重根、伊藤博文に復讐の命中弾 朝鮮王室を崩壊させた初代統監の伊藤博文は、1907年7月23日の夜、李完用を自宅に呼びつけ、内政権を剥奪する「丁未7条約」の締結を要求した。李完用は翌朝、討議なしに内閣…

〈朝鮮歴史の断片 6〉伊藤博文と「乙巳5条約」

外交権はく奪、事実上の植民地に 露日戦争が終結した3カ月後の1905年11月9日、伊藤博文がソウルに現れ、天皇の「勅書」を高宗に渡した。朝鮮が日本の「保護」を受け入れるなら、王室の「権威と安寧を守る」…

〈朝鮮歴史の断片 5〉固定資産税と戦争資金

日本と米英が取引、アジアを分割 日本に事務所を構えた外国人たちは、固定資産税にとまどう。払わないと差し押さえられ、払ってもどこかが壊れたときに修理してくれないので家賃よりたちが悪いと考えるらしい。 日…

〈朝鮮歴史の断片 4〉清日戦争とロ日戦争

日本の不法な派兵、侵略戦争の開始 1894年2月、日本の侵略と封建的な搾取に反対する甲午農民戦争が発生した。甲午農民戦争は、朝鮮王朝の存亡問題に発展した。朝鮮王朝が農民弾圧のため、清国に軍隊の派遣を要…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 1〉朝鮮最初の洋医・金點童

金點童は、朝鮮初の西洋医学専門女医であり、医療活動を中心に啓蒙、宣教など社会活動に心身をなげうった女性である。 1877年、ソウルで生まれた彼女は開化思想に目覚めた父、金弘澤のおかげで梨花学堂(現梨花…

〈朝鮮歴史の断片 3〉「雲揚号」と「江華島条約」

青山島、永宗島住民を無差別殺りく 日本は、曺寧夏密書の信憑性を確認するため1875年4月21日に、井上海軍少佐を艦長とする砲船「雲揚号」を釜山に侵入させた。朝鮮側は反応しなかった。「雲揚号」は、5月9…

〈朝鮮歴史の断片 2〉王室支配と封建制度

19世紀、腐敗堕落した朝鮮王朝 19世紀、李氏朝鮮の国王に純宗、憲宗、哲宗の3人がいた。長期政権にあぐらをかいていた3人は、安逸をむさぼっている間に妻方の安東金氏らに実権を握られた。国王中心の封建国家…