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〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 12〉女将軍・金命時

金命時は祖国を取り戻すため21年間戦い続けた女性革命闘士である。 彼女は、慶尚南道馬山の出身。2男2女の4人兄弟で、上から2番目の長女。早く父を亡くし、母1人の手で育てられた。 母は民族意識の強い人で…

〈人物で見る朝鮮科学史 15〉渡来人とキトラ古墳(上)

「文明開化」という言葉がある。普通は鎖国政策をとっていた日本が開国後、科学技術を中心とする西洋文物を積極的に取り入れ社会を進歩させた出来事と理解されている。しかし、時代を限定させなければ、その言葉が意…

〈開城・世界遺産登録へ-その歴史遺跡を訪ねて 6〉崧陽書院

鄭夢周ゆかりの遺跡 崧陽書院は、開城市の中心部に位置する子男山を背にして、南に位置する善竹洞に所在している。近くには、高麗末期の著名な学者であり政治家であった鄭夢周ゆかりの遺跡である表忠碑や善竹橋があ…

〈人物で見る朝鮮科学史 14〉武寧王とその時代(下)

「百済」をそのまま音読みすれば「ひゃくさい」であるが、それを「くだら」と読むのは「大きい国」を意味する「クンナラ」に由来するというのが定説である。また、「くだらない」という表現は「百済にない」という言…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 11〉事業家・白善行

白善行は、苦労して築いた財を惜しむことなく社会のために喜捨し、奇特な人として尊敬された女性である。 彼女は、京畿道水原の貧しい家庭に生まれ、幼いとき平壌の中城に移り住むが、7歳の時、父、白持鏞を失う。…

〈開城・世界遺産登録へ-その歴史遺跡を訪ねて 5〉成均館

優れた建築技術残す歴史遺産 世界遺産に推薦された開城成均館とは何であろうか。どのような歴史的性格の建物であり、いつ、どのようにして建てられたのであろうか。 このような問いに従いながら、成均館を語り、そ…

〈人物で見る朝鮮科学史 13〉武寧王とその時代(中)

京都・広隆寺の弥勒菩薩像は、日本の国宝彫刻第1号として知られている。その優雅な姿で人々を魅了する木造仏像であるが、朝鮮から渡来したともいわれている。実際、百済および新羅の「金銅弥勒半跏思惟像」と非常に…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 10〉労働運動家・姜周龍

姜周龍は、女性労働者の待遇改善を求めるスト団のリーダーとして平壌、乙密台の屋上で9時間以上の篭城ストを敢行した労働運動家である。 生まれたのは平安北道の江界。しかし朝鮮に対する日本の植民地化が始まり父…

〈開城・世界遺産登録へ-その歴史遺跡を訪ねて 4〉王建陵と恭愍王陵

太祖の顕陵 高麗文化というとややもすれば、高麗磁器と八万大蔵経などの仏教経典のみを思い起こす。高麗文化は、決してこれにとどまらない。開城市の世界遺産を訪ねる時、高麗王朝陵墓の探訪は欠かせない。高麗王朝…

〈人物で見る朝鮮科学史 12〉武寧王とその時代(上)

高句麗、百済、新羅に関する最古の文献は、1145年に編さんされた「三国史記」である。最古といっても同時代ではなく高麗時代に編さんされたものなので、その間に消失した記録や誤って伝えられた記録もある。また…