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エアメールの思い出/玄明淑

幼少期の記憶の中にハラボジ、ハルモニ、コモたちと過ごした思い出はたくさんある。 一家の故郷は済州道だけれど、専任活動家だった長男(父)と次男の家族は日本に残り、祖父母と妹弟4人は「万景峰」号に乗って帰…

ノンフィクションの物語/黄炳柱

西東京の同胞社会にチャムジェリョッ(潜在力)コールが鳴り響いている。今、あなたが西東京を訪れたら、その響きのとおり、地域に潜在する力が発揮されている姿を見ることができると思う。 職業柄、私はこれまで「…

未来のために手を繋ぐ/河美珠

コロナによる規制が明け、数年ぶりに米・デポー大学の学生たちが朝大を訪れ、私も交流会に参加した。英語が達者ではないため不安だったが、勇気を出して話かけてみると、拍子抜けするほど私たちと同じような大学生で…

「民族」との出会い/金サラン

私が初めて「民族」に出会ったのは中学生の時だった。 父が突然自らを、結婚を機に日本籍になった朝鮮人であると話し、「差別を受けるかもしれないから出自のことは隠して生きていくように」と付け加えた。自分に半…

わが子の卒業式/玄明淑

3月は卒業式シーズンだ。中高の教壇に立つ私は、思春期を抜け出し心身共に成長した卒業生をたくさん見送ってきたが、今日はわが子の卒業式の思い出を記したい。 3人の子は全員朝鮮大学校にて学び、昨年ついに末の…

西東京チャムジェリョク/金徳誠

「西東京!チャムジェリョク(潜在力)!」 西東京の各所で聞こえるかけ声である。今、青商会を中心とした西東京同胞社会が熱い。今年9月の「ウリ民族フォーラム2024 in 西東京」を主管する西東京青商会の…

内気だった自分へ/河美珠

昨年11月に沖縄で行われた朝鮮統一支持全国集会国際シンポジウムにゼミの指導教授が登壇されるというので、思い切って同行し参加した。シンポ後、ウリ歌舞団の公演や地元「国際通り青年会」のエイサーに合わせて、…

私のはなし/鄭明洙

私のコラムもこれが最後となる。これまでは、担任を務める初3の児童たちの成長過程などについて書いてきたが、最後は自分について書こうと思う。 島根県出身の私は祖父の遺言で高級部からウリハッキョに通うことに…

「留学」について思うこと/韓翔昊

以前、日本の教育が資本主義的な価値観の中で商業化されていると書いたが、筆者はその最たる例が「留学」だと考える。 日本の大学では通常のカリキュラムに留学が組み込まれていることもあり、留学に行くのが当たり…

「女性言葉」/金愛実

私は現在、字幕翻訳の勉強を進めている。この業界で昨今話題に上がっているのが「女性言葉」の使用についてだ。 「~だわ」「~わよ」などの「女性言葉」に関して、女性のステレオタイプ(女性は従順で丁寧であるべ…