運営委員らが朝大でミーティング/7月の朝・日友好ネット20周年行事に向けて
2025年05月13日 15:06 交流7月に開催される「朝日・日朝大学生友好ネットワーク」20周年記念行事「모아(MORE)」を成功させようと、運営委員たちによるミーティングが4月5日、朝鮮大学校で行われた。
「朝日・日朝大学生友好ネットワーク」(以下ネットワーク)は、朝・日関係の改善を大学生の力で成し遂げようと、朝鮮大学校の学生たちが関東地方を中心とした日本の大学を訪ね、1万人の賛同を得て2005年に結成した団体である。コロナの影響でネットワークの活動は縮小されたが、結成20周年を機に再び活動を活性化させ、現代の朝・日関係の課題を認識することで関係改善をはかろうと今回の「모아(MORE)」が企画された。
イベントの名称には、大学生はもちろん、より多くの人がお互いを知ることが大切であることを伝え、よりたくさんの人が集まり、今よりもっと大きな力で朝・日関係の改善を目指そうという意味が込められている。

朝鮮大学校の正門で記念撮影
ネットワーク運営委員会のメンバーたちは、これまでオンラインで協議してきたが、今回、初めて朝鮮大学校に集まりミーティングを行った。
同日、日本各地から日本の大学生15人が朝鮮大学校を訪れ、校内を見学した後、学習会が開かれた。
ここでは、朝大生が「『在日朝鮮人』とは何か、また、私たちの先代がどのように生きてきたか」を発表し、朝鮮大学校政治経済学部の李泰一学部長が、学生委員会の教員だったころ国際交流担当としてネットワーク結成に関わった経験を振り返りながら、ネットワークの結成理念と運動方向について講義した。
その後、講義を通して学んだことと、「朝・日の共通の課題と目指すべき社会とは」というテーマでグループ別にディスカッションを行った。
ディスカッションは約2時間にわたって行われ、朝・日関係に対する政治認識と歴史認識、国際的な視点を含め、多様な方向で展開された。ここでは、朝・日の大学生たちが持ち得る知識と経験をもとに問題に対する答えを共に探していく過程こそが、心でつながった人間的な関係を作り、朝・日関係の未来を大学生たちが切り開こうというネットワークの結成理念だという認識を共にした。
最後に、20周年行事当日のための担当別ミーティングが行われ、この日の交流を終えた。

「朝日・日朝大学生友好ネットワーク」20周年記念「모아(MORE)」運営委員たちによるミーティングが朝鮮大学校で行われた。
「모아(MORE)」の責任者である朝鮮大学校政治経済学部2年の孫熙洙さんは、「普段から日本の同世代の方々と関わる機会があったが、今回初めて朝鮮大学校に招いて、ルーツを超えて新しい知識や視点をお互い共有ながら過ごす時間が何よりも大切だと改めて実感した」とし、「真に平和な社会を実現するために私たちの世代の可能性は大きいと思う。責任感も感じるが、今回の20周年プロジェクトでこの取り組みに対する価値を最大限伝えられたらと思う」と話した。
東京大学2年の田中流惺さんは「初めて朝鮮大学校にお邪魔させていただき、日本の大学とは異なる雰囲気を肌で感じるとともに、朝鮮大学校の皆さんと真剣にディスカッションをする機会にも恵まれ、さまざまな発見がある一日だった。7月のイベントにおいては多くの日本の大学生に参加してもらい、僕と同じような貴重な経験、大切な仲間とのつながりをたくさんの方々に提供できるよう、頑張ろうと思う」と話した。
【朝日・日朝大学生友好ネットワーク】