メダカが繋げた学校との縁/イベント出店者、酒井さんの出会い
2022年09月20日 14:56 民族教育販売者のなかには、メダカを通じて朝鮮学校との関わりを深めた人もいた。酒井勝巳さん(40)。昨年夏、SNSでのメダカ販売を通じて学校との縁が生まれたという。
酒井さんの妻、志穂さん(39)は、在日同胞を父に持つ。志穂さん自身も朝鮮のことばや文化への関心が高く、息子の優さん(小学校4年)にも民族のアイデンティティを感じてほしいとかねてから考えていたという。
これまで趣味でメダカ販売を行ってきた酒井さんは昨年夏、趙召栄教員から「理科の授業で使うメダカを寄付してくれないか」と依頼された。やりとりを続ける過程で、優さんが在日のクオーターであることが伝わり、「土曜児童教室に参加してみないか」と誘いを受けたという。「言葉を学べるならぜひお願いしたい」。酒井さんはそう言って参加を決め、静岡初中で開催される土曜児童教室に、今年の6月から優さんを通わせている。