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在日同胞のための生活便利帳「とんぽらいふ」/疑問、悩みにズバッと答える

2017年11月29日 16:00 コラム 主要ニュース

ゆりかごから墓場までーー人は生まれて死ぬまで、法律や生活習慣、風習に取り囲まれ、生きていく。それが異郷暮らしの在日同胞となれば、人生の節目、節目にさらに複雑な法律の壁に直面することもある。それらをクリアしながら、快適な暮らしを営むにはどうすれば? という素朴な疑問にズバッと答えてくれたのがこの小さな「便利帳」なのだ。

例えば、「結婚・出産・子育て」の項をめくってみると、「子が産まれたら14日以内に住民登録をしている市町村役場に届出ます。届出人の本人確認書類と印鑑、母子健康手帳が必要です。届出人は子の父または母、同居の親族です。同時に在留資格、健康保険(または国民健康保険)の加入、乳幼児医療費助成、そして児童手当などの手続きもお忘れなく」と書かれている。そしてそこに「ワンポイント」の説明がつけられて、「出生届をうっかり忘れると…」の注意喚起がなされ、「その市区町村には子自体が存在しないことになり、行政上の各種のサービスの対象になりません。子の成長や健康にかかわるので、出産後バタバタと忙しくても出生届はすぐに提出しましょう」と丁寧で細やかな記述。新米父母にとっても安心このうえないアドバイスとなっている。

それもそのはず、この「便利帳」の版元は同胞法律・生活センター。オープンして20年の実績を誇り、その間、NPOの認証を取得。同胞たちにとっては強い味方であり、「安心の砦」でもある。これまで多数の悩み相談を受け付けながら、一つひとつ解決してきた豊かな経験の蓄積がこの一冊に凝縮されている。国籍、在留資格、相続、婚姻手続き、離婚、多重債務、損害賠償、年金、社会保障など多岐にわたる疑問に、専門家たちが易しく答えてくれる。日本の支配、祖国分断を背景にした同胞ならではの特殊な事情から、人が暮らしていくうえで誰もが直面する日常のトラブルまで分かりやすく編集されている。

また、時代のニーズにあわせ、スマートフォンやパソコンを用いて、いつでも、どこでも、気軽に知りたい情報にアクセスできるようにQRコードも印刷されていて、いっそう便利。センターが総力を挙げて製作した便利帳「とんぽらいふ」にあなたもアクセスを。(粉)

申込み・支払い方法等、お問い合わせ

「NPO法人同胞法律・生活センター」

※「とんぽらいふ」初刷分は無料配布していますが、在庫がなくなり次第増刷し、第2刷以降は1冊200円+送料がかかります。

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