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感謝/趙晃來

2025年03月09日 10:00 それぞれの四季 コラム

私と妻は同じ日本の大学の寮で暮らしていた。お互いに大学時代は特に接点があったわけではなく、名前と顔が一致する程度しか知らなかった。しかし卒業後、偶然にも同じ町で暮らしていて、駅前のコンビニで再会。それから連絡を取るようになり、私が妻の家に転がり込むかたちで同棲が始まった。その後、いくばくかの困難を乗り越え、私たちは結婚し夫婦となった。

この間、とくに子どもをウリハッキョに入れてから今日までの十数年の間、日本人である妻はオモニとして初めての経験に戸惑い、驚くことも多かったと思う。それでもウリハッキョのイベントには必ず顔を出し、子どもたちのためにたくさんの活動に参加している。学芸会を観に行くと、帰る頃には必ずと言っていいほど、目が真っ赤に充血している。この日のために一生懸命に練習した子どもたちのかわいらしい姿を見ると、自分の子どもの舞台に限らず、自然と涙が出てくるようだ。

そんな妻であるが、今ではオモニ会の役員を何度か経験し、ベテランの域に達しているのかもしれない。普段は面と向かって直接は言えないが伝えたいことがある。

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