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〈シンボに聞こう朝鮮のあれこれ 9〉Q玉流館冷麺のおいしい食べ方は?

2024年08月14日 09:21 共和国

今さら聞けない朝鮮のあれこれを解説します。

平壌冷麺

Q 玉流館の冷麺の特徴は?

A 平壌市内の一般的な食堂でも平壌冷麺を提供していますが、「玉流館の味は真似できない」とよく言われます。

冷麺の麺は「そば粉100%」(玉流館関係者)で、噛めば噛むほど口の中でそばの香りが広がります。そば粉100%でありながらコシがある冷麺は玉流館特有のものだと言えます。

玉流館の平壌冷麺

透き通った黄金色のスープ(육수=肉水)も一級品。鶏、豚、牛肉を火が通りやすい順に茹で5時間かけて出汁をとった後、常温で冷まします。急速冷凍すると味を損ねるそうです。

その上に肉類とキムチ、ナシ、きゅうり、ゆで卵などが塔のように積み上げられています。松の実(잣)がスープの上に3粒浮かんでいるかも要チェック。

もう一つの看板メニューであるチェンバンクッスは、チェンバン(쟁반)と呼ばれるお盆状の平たい器に、麺とスープ、具、ヤンニョム(辛い調味料)が載ったものです。

冷麺がどんぶりのような器であることから、チェンバンクッスと冷麺の違いは器だけだと勘違いする人もいるようですが、チェンバンクッスの麺には「つなぎ」が入っており、冷麺に比べて弾力があって、色も違います。つなぎの成分や比率は企業秘密だそうです。

Q 玉流館冷麺のおいしい食べ方は?

A さっぱり感が増す酢は、冷麺に欠かせない薬味です。しかしスープに直接入れてはコクと甘みのバランスが絶妙なスープが台無しになってしまいます。玉流館の技師長によると、箸で持ち上げた麺の表面に酢をかけます。すると、スープ本来の味を保ち、麺も伸びにくくなるといいます。

事前にヤンニョムが加えられているチェンバンクッスと異なり、冷麺は好みに応じて粉唐辛子、ヤンニョム、カラシなどの調味料を入れて食べるので、味変も楽しめます。

メニューにはスープ(육수=肉水)とそば湯は書かれていませんが、注文すれば無料で提供してもらえます。ただ、とろりとしたそば湯は開店直後にはないので、そば湯を存分に楽しみたい人は少し遅めに行くことをお勧めします。

友誼塔

Q 友誼塔って何?

A 祖国解放戦争(朝鮮戦争、1950年6月25〜53年7月27日)に参戦した中国人民志願軍の偉勲を称える塔で、血縁の絆でつながった朝中親善のシンボルの一つです。

牡丹峰の麓にある友誼塔

平壌市の牡丹峰の麓に1959年10月に建立され、84年に増築。さらに昨年、戦勝70周年に際して塔の内部が改装されました。

中国は建国(49年10月1日)から間もない困難な状況であったにも関わらず、50年10月25日に志願軍を派遣し、朝鮮戦争の勝利に大きく貢献しました。この日を象徴し、友誼塔は1025個の花崗石と大理石で建てられています。塔の高さは30m。

朝鮮戦争には毛沢東主席の長男である毛岸英氏も参戦したことで知られています。平安南道檜倉郡にその墓があります。

中国人民志願軍烈士陵園・烈士陵は、平安南道檜倉郡の他にも、平壌市兄弟山区域、平安南道安州市、咸鏡南道長津郡、咸鏡北道穏城郡、開城市などにもあります。

8.3消費品

Q 「8月3日人民消費品」(8.3消費品)の展示会が開催されているというが。

A 8.3消費品とは、工場の生産過程などから出る副産物や廃棄物、遊休資材、労働力などを効果的に利用して作る日用品、生活必需品を言います。いわばリサイクル製品です。

「8月3日人民消費品」の展示会のようす

1984年8月3日、平壌市軽工業製品展示場を視察した金正日総書記の提起によって、「8月3日人民消費品生産運動」が始まりました。今年はそれからちょうど40年になります。

作業班が工場内や地域ごとに設けられ、衣類やカバン、文房具、おもちゃ、民芸品、食料品など幅広い製品を生産しています。製品は、区域ごとにある直売店で販売されています。

全国で作られている8.3消費品が一堂に会するのが、毎年8月3日に際して開かれる「全国8月3日人民消費品展示会」です。関係者たちが経験を交換しながら、製品の多様化、多種化、多色化を積極的に取り組んでいます。

(朝鮮新報)

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