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活発化する国際スポーツ交流/中ロと交流議定書を締結

2024年03月01日 07:00 スポーツ

サプライヤー契約、新興大会への参加も

朝鮮と友好国との間でスポーツ交流・協力が活発化している。朝鮮体育省は129日に中国の国家体育総局と、221日にロシアのスポーツ省とそれぞれ2024年スポーツ交流議定書を締結した。このほかにも、スポーツ分野の発展を見据えたさまざまな取り組みが行われている。

朝中サッカーの発展へ

2024年朝中スポーツ交流議定書に署名した金日国体育相(左)と高志丹局長(駐朝鮮中国大使館HP)

129日、北京で開かれた2024年朝中スポーツ交流議定書の調印式には、朝鮮側から金日国体育相を団長とする体育省代表団、中国側から中国国家体育総局の高志丹局長(中国オリンピック委員会委員長)をはじめとする関係者が参加した。

駐朝鮮中国大使館HPによると、金日国体育相はスポーツ分野における朝中間の伝統的な友好関係はかけがえのないものであり、両国の各協会やスポーツ団体が議定書の枠内で交流を強化、促進することを期待していると述べた。また、両国のアスリート、コーチ、監督らの間で経験を共有し、朝鮮と中国の友好的なスポーツ協力を新たなレベルに押し上げるため協力していきたいと語った。

高志丹局長は、朝中外交関係設定75周年を迎えた「朝中親善の年」を契機に両党と両国の最高指導者の重要なコンセンサスを実行に移し、スポーツの交流と協力を深めながら中朝友好の新たな章を共に記していくことを望んでいると語った。

朝鮮サッカー協会と茵浪体育との間で結ばれたサプライヤー契約の調印式の様子(「腾讯网」記事キャプチャー)

これに先立ち124日には、朝鮮サッカー協会が中国・湖南省に本社を置くスポーツメーカー「茵浪(ルビ:インラン)体育」とサプライヤー契約を結んだ。今回の契約により茵浪スポーツを公式スポンサーとしたサッカー男女代表チームは、同社からユニフォームや練習着をはじめとした用品の提供を受けることになる。中国メディアが報じた。

調印式には、朝鮮サッカー協会のシン・ヨンチョル書記長、茵浪体育の会長、湖南省体育局の副局長、湖南省婁底市の副市長らが参加した。

シン書記長は「私たちが茵浪体育との協力を選んだのは、サッカー界におけるかれらの卓越した力を見たからだ。両国のサッカーの発展に寄与するためにも、この協力関係を楽しみにしている」と語った。一方、茵浪体育の会長は「朝鮮サッカー協会と歴史的な戦略的協力に至ったことを誇りに思う。中朝サッカーの豊かな発展を促進するため共に努力することを楽しみにしている」と述べた。

翌日、朝鮮サッカー協会一行は湖南省の省都・長沙で湖南省サッカー協会を訪問。トレーニングセンターなどの施設を見て回ったほか、湖南省サッカー協会の関係者たちと会談し、サッカー分野の交流・協力の強化と関連して幅広い合意に達した。

ロシアで試合や会談

第1回国際冬季スポーツ大会が開催された期間には、朝鮮、中国、ロシア、ベラルーシ、ウズベキスタンらの代表団団長による会談が行われた(大会公式テレグラム)

221日、ロシアを訪問した体育省代表団のオ・グァンヒョク団長(体育省次官)とオレク・マティツィンスポーツ相が会談を行い、スポーツ省間のスポーツ交流に関する議定書に署名した。ロシアのタス通信が報じた。

同通信によると、議定書には新体操、サッカー、シンクロナイズドスイミング、フィギュアスケート、テコンドー、レスリング、ボクシング、バレーボール、バスケットボール、カヌー、ウエイトリフティング、柔道、卓球の競技におけるイベント、トレーニングコース、セミナーへの参加などが含まれている。議定書の文書草案と交流計画の内容は、昨年11月にロシアのスポーツ相一行が訪朝した際に朝ロ間で話し合われたものだという。

朝鮮はロシアで開催される国際スポーツ大会にも参加し、友好国との連携を築いている。

冬季スポーツ大会「沿海地方の子供たち」に参加した朝鮮選手団がウラジオストクで歓迎を受ける様子(大会公式テレグラム)

1回国際冬季スポーツ大会「沿海地方の子供たち」(21824日、ウラジオストク)には朝鮮の若手選手7人が参加し、フィギュアスケートとショートトラックの競技に出場。フィギュアスケートでパク・クァンヒョン選手が銀メダルを獲得した。

この大会には、朝鮮のほか、中国、ベラルーシ、ウズベキスタン、ドネツクとルガンスクの両人民共和国、ロシア東部地域の選手らが参加。大会期間にはこれらの国々の代表団団長らによる会談が行われ、冬季スポーツの発展のための経験共有、若手育成プロジェクトなどが話し合われた。

4・25体育団の女子バレーボールユースチームは2月26日、ロシアチームとの合同練習と親善試合を行うためウラジオストクへと出発した

また、226日には425体育団の女子バレーボールユースチームがロシアチームとの合同練習と親善試合を行うためウラジオストクへと出発した。

タス通信によると、朝鮮はロシアで行われるBRICSスポーツゲームズ(6月、カザン)と国際フレンドシップゲームズ(9月、エカテリンブルグ)にも招待されているという。

BRICSスポーツゲームズはBRICS加盟国間で毎年開催されるマルチスポーツ大会で、主な目的は平等、無差別、アスリートの競技への平等なアクセスという原則に基づき、各国間の友好的なスポーツ関係を強化すること。2016年にBRICS議長国であったインドでBRICS加盟国による初のサッカー大会が行われ、17年から18年にかけては、3つの競技で初のBRICSゲームが開催された。今年の大会は議長国を務めるロシアで開催され、BRICS加盟国を中心とした国々の約5,000人の選手が30種目の競技に出場する予定だ。

(李永徳)

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