〈パリ五輪アジア最終予選〉朝鮮選手団が来日【動画】
2024年02月26日 10:05 スポーツ
団長、「同胞たちに喜びを」
約200人が羽田で歓迎
パリオリンピック出場をかけて日本代表と戦うアジア最終予選に出場するサッカー朝鮮女子代表が25日、羽田空港に到着した。
総聯中央の許宗萬議長と朴久好第1副議長兼組織局長、各副議長、各局長、中央団体・事業体の責任活動家、総聯本部委員長をはじめとする関東地方の活動家、体連役員、同胞ら200人が選手らを歓迎した。
日本代表との第1戦が行われたサウジアラビア・ジッダから羽田着の航空機で来日した朝鮮代表らは、飛行機到着から約1時間40分後の午後11時45分頃に到着ロビーに姿を見せた。
サッカー朝鮮女子代表の来日は2017年12月のE−1選手権以来、7年ぶり。
「朝鮮女子代表チームを熱く歓迎します!」
ロビーには、7年ぶりに祖国の選手らを迎えた同胞らの歓喜があふれた。手に手に国旗を持って歓迎する同胞らに、選手らは笑顔で手を振り、丁寧にお辞儀をして応えた。
許宗萬議長が選手団のシン・ヨンチョル団長の手を握り、歓迎の言葉を伝えると、シン団長は「コマプスムニダ(ありがとうございます)」と謝意を表した。
シン団長は、チマ・チョゴリ姿の活動家から花束を受け取りながら、「日本に到着し、同胞たちと会えてとてもうれしい。期待に添えるよう、試合に全力で臨み、同胞たちに喜びを与えたい」と力を込めた。
その後、選手団はバスに乗り込み、ホテルへと向かった。
「必ず勝ってほしいという思いで、少しでも選手たちの力になればと思い、空港に駆けつけた」という西東京第1初中の黄世経さん(初6)は、「日本での試合を本当に楽しみにしている。試合当日はプレーに集中する選手たちを少しでも後押しできるよう精一杯応援したい。国立競技場で朝鮮の選手がゴールを決め、最後は勝利して選手と同胞たちで一緒に喜びたい」と話した。
千葉県から駆けつけた李正愛さん(51、西部支部)は、「2017年、日本で行われた朝鮮対日本の試合(EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会)を現地観戦したとき、在日同胞が一つになり応援し、朝鮮が2−0で勝利した喜びを共に分かち合ったことを今でも鮮明に覚えている。祖国に行きたくても行けない中、選手たちが来てくれることで祖国が近づいたように感じて胸が熱くなった。私たちの国旗を改めて誇りに思った。『絶対に勝とう』という気持ちを込めて、選手たちに直接声援を送ることができた。3日後の試合で必ず勝利して欲しい」とエールを送った。
朝青東京都本部の金志弘委員長は、「選手たちが無事に到着し、在日同胞の声援の中で選手たちを迎えることができて安心した。朝・日関係は緊張状態が続く中、日本に選手を送り試合を行う祖国の決断に応えたい。この間、朝青世代からも多くの反響が集まった。祖国の選手たちが活躍する姿を直接見ることができるのは、朝青世代にとって勇気になる。祖国を離れアウェーの地で戦う選手たちが孤独な気持ちにならないよう、在日同胞の力を結集して応援したい」と力を込めた。
パリオリンピックの出場権をかけて戦うサッカー女子のアジア最終予選では、朝鮮と日本がホームアンドアウェー方式で2試合を戦い、合計スコアが上回ったチームが出場権を獲得する。
24日、サウジアラビアのジッタで行われた第1戦は0−0の引き分けで終わり、五輪出場権は、第2戦の結果に委ねられることとなった。
朝鮮代表は、約3千400人の同胞応援団の大声援を背に、28日、国立競技場で五輪出場権をかけた決戦に臨む。
(取材班)