〈パリ五輪アジア最終予選〉朝・日女子対決、通算成績は朝鮮が勝ち越し
2024年02月25日 07:00 スポーツサッカー女子朝鮮代表が28日、日本とのパリオリンピックアジア最終予選の第2戦(国立競技場)に臨む。
01~03年の3年間で4連勝
朝鮮は2001年から03年の間に日本と4回対戦している。01年、第13回アジア女子選手権に出場した朝鮮はグループリーグで日本と対戦し、1-0で勝利。リーグを1位で通過し、続くトーナメントも順調に勝ち進んだ朝鮮が決勝で顔を合わせたのは、またも日本だった。決勝は前半から主導権を握り、相手ゴールを脅かし続けた朝鮮が2-0で日本を破り、大会に参加した14の国と地域の頂点に立った。
翌年に行われたアジア大会では、決勝リーグの初戦で日本と対戦し1-0で勝利。同大会で朝鮮は決勝リーグを4勝1分けの成績で優勝に輝いた。
03年、第14回アジア女子選手権の準決勝で日本と対戦した朝鮮は前半に2点、後半に1点を挙げ、3-0で快勝を収めた。
アジア最上位に
97年から数えると対日本戦において破竹の7連勝を誇っていた朝鮮だったが、04年4月に国立競技場で行われたアテネ五輪アジア最終予選で、日本に0-3で敗れ五輪出場権を逃した。この日、約8千人の同胞たちが競技場で選手たちに声援を送った。
朝鮮はこの敗戦を糧に、05年の東アジア女子サッカー大会(1-0)、06年のAFC女子アジア杯(3-2)で連勝を飾る。同年のアジア大会決勝ではPK戦の末に勝利を収め、大会連覇を果たした。また、06年にはFIFAランキングで5位に入り、アジア最上位に立った。
ロンドン五輪、アジア大会、E-1優勝
2010年代に入り、朝・日の両チームは拮抗した戦いを繰り広げた。11年にはロンドン五輪の出場権をかけて日本と激突。同年のW杯で優勝した日本に先制を許すも、同点に追いつき、1-1で引き分けに。予選2位の結果で五輪出場権を獲得した。
3大会連続で同じ組み合わせとなった14年のアジア大会決勝は3-1で勝利。前回大会(0-1で敗戦)の雪辱を果たし、2大会ぶりの金に輝いた。朝鮮は翌年の東アジア杯でも日本を4-2で粉砕し、頂点に立った。
17年に千葉県で行われたEAFF E-1選手権決勝大会で、朝鮮は2-0で日本を破り、競技場に駆けつけた1900余人の同胞たちに優勝を届けた。
昨年に行われた杭州アジア大会の決勝では、後半に立て続けに失点を許し、1-4で日本に敗れ準優勝の成績だった。
(全基一)
日本との対戦成績(2001~) 20戦9勝7敗4分け
年月 | スコア | 大会 |
2001年12月 | 1-0 〇 | 第13回アジア選手権 |
12月 | 2-0 〇 | 第13回アジア選手権決勝 |
2002年10月 | 1-0 〇 | 第14回アジア大会決勝 |
2003年6月 | 3-0 〇 | 第14回アジア選手権 |
2004年4月 | 0-3 ● | 2004アテネ五輪アジア地区予選 |
2005年8月 | 1-0 〇 | 東アジア女子サッカー大会 |
2006年7月 | 〇3-2 | AFC女子アジア杯 |
2006年12月 | 0-0(4PK2)△ | 第15回アジア大会 |
2008年2月 | 2-3 ● | 東アジア女子サッカー選手権 |
2010年5月 | 1-2 ● | AFC女子アジア杯 |
11月 | 0-0 △ | 第16回アジア大会 |
11月 | 0-1 ● | 第16回アジア大会決勝 |
2011年11月 | 1-1 △ | 2012ロンドン五輪アジア最終予選 |
2013年7月 | 0-0 △ | EAFF女子東アジア杯決勝大会 |
2014年10月 | 3-1 〇 | 第17回アジア大会決勝 |
2015年8月 | 4-2 〇 | EAFF女子東アジア杯決勝大会 |
2016年3月 | 0-1 ● | 2016リオデジャネイロ五輪アジア最終予選 |
2017年12月 | 2-0 〇 | EAFF E-1選手権決勝大会 |
2018年8月 | 1-2 ● | 第18回アジア大会準々決勝 |
2023年10月 | 1-4 ● | 第19回アジア大会決勝 |