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〈パリ五輪アジア最終予選〉“出場権獲得で同胞たちに喜びを”/朝鮮女子代表、リ・ユイル監督インタビュー

2024年02月24日 06:00 スポーツ

パリオリンピック2024女子サッカーアジア最終予選に臨む女子朝鮮代表の監督を務めるのは、2022年の朝鮮10大最優秀監督に選ばれた新進気鋭の知将リ・ユイルさん(39)。リ監督が本紙平壌支局のインタビューに答え、朝・日戦への意気込みを語った。

Q 日本女子代表をどのように見ているか

朝鮮女子代表のリ・ユイル監督

A 日本代表は女子W杯の参加戦績や国際試合の結果を見る限り、アジアでも実力のあるチームだと言える。

 朝鮮代表は昨年10月の第19回アジア競技大会(中国・杭州)決勝で日本チームと対戦した(1-4で敗戦)。

当時、4年ぶりに国際試合に出場した私たちのチームは、ほとんどが若手選手で構成され、国際試合の経験が不足していた。

経験面では相手より劣っていたが、全体的な試合運びでは多くの場面でプラスな点を見せた。

Q 今回の試合に向けてどのように準備してきたのか

A 当時の試合を通じて得た経験と教訓をもとに、今回の試合のために技術と戦術の両面でしっかり準備してきた。

朝鮮代表はこれまでも国際試合で高い実力を発揮してアジア女子サッカー界を牽引してきた。今後もさらに発展した姿を見せられるだろう。

杭州アジア大会にのぞんだ朝鮮女子チーム(写真)。今回の日本戦では雪辱を誓っている。後列左から7番目がリ・ユイル監督

Q 試合に臨む決意と目標は

A 私たちのチームはパリ五輪への出場をかけたアジア2次予選で強豪チームと同じグループに入ったが、安定した戦いぶりで勝ち上がることができた(3試合を21分、9得点1失点の成績で1位通過)。

最終予選に臨むすべての選手、監督が決意に満ちあふれている。目標はもちろんパリ五輪の出場権獲得だ。

Q 在日同胞に伝えたいことは

A 朝鮮代表が日本代表と試合を行うとあって、私たちに対する総聯と在日同胞の期待、関心は非常に高いはずだ。

試合で良い結果を収めることで、祖国の人民と在日同胞に喜びを与えたい。

【平壌支局】

リ・ユイル監督の実績

国家代表選手の育成を目的とした平壌国際サッカー学校(20135月開校)で教員を務めていた19年に朝鮮10大最優秀サッカー監督に選ばれ、221月に朝鮮女子1部リーグに所属するネゴヒャンの監督に就任。同年、国内のすべてのスポーツ種目における10大最優秀監督に選出された。

ネゴヒャンでは、世界のサッカーシーンにおける戦術やトレーニングのトレンドをチームの実情に合わせて積極的に導入しながら、高い分析能力や戦術眼を発揮。監督就任1年目にチーム史上初となるリーグ優勝、2年目にリーグ連覇を成し遂げるなど、チームを強豪に育て上げた。

女子代表監督としては、チームを杭州アジア大会での銀メダル獲得、今年開催されるEAFF E-1サッカー選手権決勝大会の出場権獲得へと導いている。1966年ワールドカップでベスト8に進出した朝鮮男子代表の守護神リ・チャンミョンさんを父に持つ。

 

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