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「クリム(丘林)展2023」/東京・京橋で開催中

2023年12月13日 12:19 文化

在日同胞美術家の絵画など56点

「クリム(丘林)展2023」がギャラリーくぼた本館(東京・京橋)で開催中(会期:11~17日)

関東地域の在日朝鮮人美術家、愛好家たちの絵画作品が集う「クリム(丘林)展2023」(主催=実行委員会)が11日、ギャラリーくぼた本館(東京・京橋)で開幕した。17日まで。

文芸同東京支部美術部の結成以来、開催されてきた同展は1995年から現在の名称に改称。05年からは2年に1度のビエンナーレ形式で行われてきた。同展の名称は、朝鮮語で絵を意味する「クリム(그림)」の音に、朝鮮の雅号「青丘」から「丘(구)」と新人作家がより多く育ってほしいという思いを込め「林(림)」の漢字をあてた。

本展は、在日朝鮮人美術家や愛好家による多種多様な作品群を鑑賞できる展示会だ。

展示風景

今回は24人の作家による合計56作品が並んだ。

黒山と白磁の船体によるコントラストが印象深い油彩画「万景峰号初入港」(作:姜青)や、朝鮮画「牡丹峰」(作:高石典)などは、祖国への思いを喚起させる。また、朝鮮学校の児童を愛らしく描いた「梅雨」(作:金セッピョル)や、イラスト「オモニ」(作:朴枝憲)などの同胞社会の情緒を描いた作品も見逃せない。

文芸同東京の金任鎬委員長は「同展は同胞作家が日本社会に埋もれないようにする機会だ。同胞たちと作品を並べ、展示することによって互いに刺激し合い、創作意欲に繋がる。多様な作品群の深い核心の部分においては他でもない同胞たちが一番共感できるはずだ」と話す。

2年に一度の同胞作家たちが織りなす「万物相」。週末や仕事終わりにあわせて、是非足を運んでみてはいかがだろうか。

また展示期間には、張留美展「2023장루미展」が同館1階で行われている。

インフォメーション

会期:12月11~17日

場所:ギャラリーくぼた本館2階(東京メトロ銀座線「京橋」駅6番出口すぐ)

電話番号:03-3563-0005(ギャラリーくぼた)

開館時間:10時~19時(最終日は16時まで)

料金:無料

(高晟州)

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