出自への差別投稿めぐる損害賠償訴訟/東京高裁で
2023年10月27日 18:00 社会尊厳を足元からえぐる重み
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが、在日朝鮮人2世である亡父に関する記事の掲載後、インターネット上で事実に基づかない誹謗中傷の投稿により人格権を侵害されたなどとして、匿名の投稿者らを相手に損害賠償を求めた訴訟の控訴審が10月25日、東京高裁(吉田徹裁判長)で始まった。この日、法廷では、被告が出廷しない中、安田さんが意見陳述を行った。同氏は、裁判を通じて「差別がどれほど人の尊厳を足元からえぐるのか、その重みが認められることを願っている」と訴えた。