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自作ロボットの奮闘に歓声/京都初級でロボコン開催

2023年09月08日 14:40 民族教育

「夏のロボコン」に、初級部4~6年生の児童10人と保護者らが参加した

8月6日、京都初級でNKLaboが主催する「夏のロボコン体験会~未来のエンジニアはきみだ!~」(以下、「夏のロボコン」)が行われた(協賛=在日本朝鮮京都府青商会)。初級部4~6年生の児童10人と、保護者らが参加した。

NKLaboはすべての子どもたちの学びの機会損失を防ぎ、特に朝鮮学校の子供たちが持つ潜在能力を開花させることを目的とし、2018年から活動を開始した。朝鮮学校に通う子どもたちに向けたプログラミング教育の教材作りを中心に活動してきた。また、近年は教材作成に加え、京都初級、京都第2初級の児童を対象とした授業なども積極的に行っており、社会人向けの勉強会も実施している。「継続を第一に細く長く」がモットーだ。

NKLaboには、朝鮮学校の卒業生、教員や大手メーカーのエンジニア、起業家や個人事業主などが所属しており、プログラミングやものづくりが本職の人だけでなく、専門知識を持っていないメンバーたちも講師として活躍している。NKLaboの構成員は、朝鮮学校に対する熱い思いや、子どもたちとのコミュニケーション能力を有することが重要視されている。

ロボットを作る児童たち

今回の「夏のロボコン」は、NKLaboのスピンオフ企画。従来のプログラミング授業という受講形式ではなく、ロボコン体験を通じ、自分たちで考え、制作し、動かすという実践的な過程を体験することで、子どもたちに「論理的思考やプログラミングに興味を持ってもらいたい」という思いから発案された。

この日は、工作やものづくり、プログラミングが好きな10人の児童が集まった。これまでNKLaboが開いてきた授業では、ロボット制作を扱ったことがなかったため、児童たちにとってロボット制作は初の試みだった。

ロボット制作には、児童たちだけでなく、保護者も参加。参加者らは、競技に参加したロボットたちの奮闘に声援を送り、会場は大いに盛り上がった。 参加した子どもたちは、「ロボットの基本の形を組み立てた後、工夫しながら作るのが楽しかった」「自分で考えてロボットを作るのが1番楽しかった」「面白かったからまた参加したい」と感想を述べた。

児童たちは自作したロボットを動かす貴重な体験を楽しんだ

NKLaboは今後、より多くの子どもたちがプログラミングやロボットコンテストに興味を持てるよう各地の朝鮮学校を回ることを目標としている。また、将来的なロボコン中央大会の開催も構想しており、朝鮮学校付近にある日本学校との交流会を開くなど、地域の子どもたちの成長を促す活動にも取り組んでいく予定だ。

【NKLabo事務局】

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