補助金再開、差別是正求め／学校関係者ら、山口県に要請

呉栄哲校長が山口県知事にあてた要望書を県の担当者へ手渡した（写真中央左が呉校長）

山口朝鮮学園への補助金支給停止と関連し8月23日、山口初中の呉栄哲校長をはじめとする学校関係者らが山口県に対する申し入れを行った。申し入れには、同校教員や地域の同胞たち、14の市民団体で構成される朝鮮学校を支援する山口県ネットワークの日本人支援者ら40人が参加。県からは学事文書課長が対応した。

1995年度から「私立外国人学校特別補助金」の名目で県から同校へ支給されていた教育補助金は、2013年2月に県が予算計上を見送り、現在まで停止されている。以来、関係者たちは毎月欠かさずに抗議行動を行い、年に数回の頻度で要請活動も行っている。

この日の申し入れでは、呉栄哲校長が山口県知事にあてた要望書を読みあげ、県の担当者へ手渡した。

要望書では県に対し、今年4月に施行された「こども基本法」を根拠に「差別状態はもうそんなに長く続かない」としながら、差別の是正に取り組む第1歩として、24年度予算に「私立外国人学校特別補助金」を計上し、朝鮮学校に補助金を交付することを求めた。