〈人・サラム・HUMAN〉女性同盟兵庫・伊丹支部顧問／李慶子さん（82）

一片の詩で芽生えた祖国愛

7月7日に行われた金剛山歌劇団ディナーショーで民族楽器の音色に祖国を思い浮かべ、涙が頬を伝った。

祖国との「出会い」は「日本人のように暮らしていた」17歳の頃、朝青員の勧めで参加した学習会であった。当時、学んだ詩「二つとない祖国のために」を通して「今までの人生を省み、朝鮮女性として生きていく」ことを決意した。

福岡県・筑豊地区の北部に位置する小竹町の朝鮮人集落で育った李さん。当時、「なぜこんなに貧しいのか疑問に感じていた」。祖国と「出会って」からは自発的に朝青に加盟し、朝青田川支部（当時）の文化部長として活動。その後、福岡や長崎を転々とした。