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大阪中高創立70周年記念同胞大祝典/3200人の同胞、卒業生が集結

2023年05月22日 09:22 主要ニュース 民族教育

次世代の学び舎、守り抜く決意

卒業生をはじめ3千200人が一堂に会した

大阪朝鮮中高級学校創立70周年記念大阪同胞大祝典「U-フェスタ」(主催=同実行委員会)が14日、大阪朝鮮文化会館で行われた。

大祝典には、総聯中央の朴久好第1副議長兼組織局長、宋根学副議長兼教育局長、総聯大阪府本部の夫永旭委員長をはじめとした学区内の総聯本部委員長たち(和歌山、奈良)、創立70周年記念事業実行委員会の高元亨委員長(大阪府商工会会長)、連合同窓会の趙太植会長、同校の金采玹校長をはじめとする同胞、保護者ら3千200人が参加した。 また来賓として、参議院議員の大椿裕子さんや府内の朝鮮学校を支援する団体関係者など多数の日本市民らも同席した。

1部の記念式典では朝鮮民主主義人民共和国国歌の奏楽、朝鮮の教育委員会から送られてきた祝電の紹介につづいて、朴久好第1副議長があいさつした。

朴久好第1副議長は、朝鮮戦争中の激動期であった1952年4月10日に産声をあげた同校は、祖国の愛情と1世たちの時代から脈々と継いできた同胞たちの愛国心に支えられ今日の日を迎えていると述べたうえで、大阪民族教育の発展のために尽力してきた歴代の教職員たちや商工人をはじめとする有名無名の功労者たちに哀悼と敬意を表した。

大阪朝高学区の児童・生徒たちによる合唱

また朴久好第1副議長は、愛族愛国の精神と愛校心を発揮し、次世代教育をたゆみなく進めてきた同校が70周年を迎えたとし、管下の専従活動家らと同胞、卒業生、全校生および教職員たちに祝いの言葉を送った。そして今後、新校舎建設事業を同胞たちの一致団結した力で進め、中高教育の抜本的なレベルアップを図る必要性を指摘。在日同胞が最も多く暮らす近畿地方の民族教育発展に向けて、在校生や教員たちが牽引者としての役割を果たし、卒業生たちが愛校心を発揮して、70周年記念事業を力強く推し進めてほしいと述べた。

続いて実行委員会の高元亨委員長があいさつした。

高委員長は、同校が高級学校から中高一貫校へと移行した2020年度から70周年事業の構想を進め、コロナ禍だった22年6月に実行委員会を発足、連合同窓会の再構築や、年間を通じた記念行事の開催など、「新たな教育網のもと運営される大阪民族教育の発展に向けた跳躍の機会」にしようと、70周年記念事業を推し進めてきたことを報告した。そのうえで「私たち同胞、卒業生の役目は、育ちゆく次世代たちの学び舎を守り発展させていくこと」だと訴えかけながら、「同胞社会の生命線であり、代々受け継がれてきた財産であり、子どもたちの未来と希望」である大阪中高の発展のために、引き続きの支援と協力を呼び掛けた。

また金采玹校長は、「大阪中高が歩んできた歴史は、祖国の愛のもと、祖国統一と在日朝鮮人運動を牽引する有能な人材を育ててきた愛族愛国の歴史であり、異国の地で数多くの試練や困難を乗り越え後世を育てようとする同胞たちの愛と闘い、勝利の歴史だった」と述べながら同胞たちに謝意を表した。そして、「学校創立100年に向けて、新たに掲げる《U-FIELD》の教育実践に沿って、生徒たちが通いたいと思い、保護者たちが送りたいと思う、魅力ある学校に築いていくことで、民族のバトン、愛国のバトンをつないでいく」と語った。

踊りの輪を広げる参加者たち

2部の同胞大祝典では、大阪朝高学区の児童・生徒たちによる芸術公演、歴代校長や教育会会長の紹介、活躍する卒業生たちの紹介、大抽選会など多彩な催しが行われたほか、場内にはオモニ会や青商会などが準備した売店が並び、地下体育室には朝青が担当するオリニコーナーが設けられた。大阪中高の歩みを振り返る写真展示などもあった。参加者たちは母校での思い出を懐かしみながら、積もる話に花を咲かせる一方、舞台上のバラエティーに富んだ催しに、終始歓声や拍手が飛び交った。

大祝典の終盤、金剛山歌劇団の歌手・文龍大さん(大阪中高卒)による朝鮮民謡のメドレーが流れると、会場の熱気は最高潮に。同胞たちは喜びを爆発させ、大阪朝鮮歌舞団の団員らが奏でる民族楽器のリズムに合わせながら歌い踊り、統一列車を作り会場を駆け回った。

(文・韓賢珠、写真・盧琴順)

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