〈尼崎初中チャリティ公演〉女性同盟顧問らが主催/650人で大盛況【1報】


同胞たちの心動かす、民族教育への熱意

公演実行委員会から、当初の予想を上回る350万円の寄付と25万円相当の学校備品が、尼崎初中へ送られた。

今年、学校創立77周年を迎える尼崎初中を応援しようと地域の女性同盟顧問らがチャリティ公演「꿈길(夢の道)」(主催=同実行委員会、後援=尼崎市、尼崎の朝鮮学校をささえる会)を企画した。

15日、兵庫県尼崎市のあましんアルカイックホール・オクトで開催された同公演に、女性同盟中央の南珠賢副委員長、総聯兵庫県本部の金徹委員長、女性同盟兵庫県本部の文美幸委員長をはじめとする同胞、県と市の議員や前宝塚市長の中川智子さんなど日本の市民ら総勢650人が参加した。

初級部舞踊部による群舞「花道」

4.24教育闘争の拠点となった阪神地域に位置する尼崎初中。今から77年前、この地に住む同胞たちは奪われた言葉、文化、歴史を学び、立派な朝鮮人を育てようと学校建設にいそしんだ。そうして建てられた学校は、1948年の学校閉鎖令により、長きにわたる日本学校の分校期間を経て自主学校、そして現在子どもたちが通う校舎が建設されるまで、民族教育の火種を絶やすまいとする地域同胞らの熱意によって発展を遂げてきた。

公演は、「4.24の精神」と歴史を継承する同校が2021年に創立75周年を迎え、昨年には女性同盟が結成75周年を迎えるなか、オモニ会活動を通じて民族教育を支え、女性同盟活動を通じて、地域を盛り上げてきた女性同盟顧問らが昨夏に計画。準備期間、実行委員会では、1世たちが築いた学校のさらなる飛躍を願い、また在校生や教員、保護者らをはじめとする地域同胞たちを元気づけたいとの思いで、広報やチケット販売に奔走した。

民謡メドレーのステージを披露する金剛山歌劇団の李栄守さん

神戸朝高舞踊部と尼崎初中出身の同校高3男子生徒らによるオープニング「慶祝オンヘヤ」で幕をあけた第1部では、ピアニストの金貞淑さんや金寿美さん、フルーティストの金豊水さんなど、尼崎初中を卒業しプロの演奏家となった出演陣が舞台を飾ったほか、在校生らによる合唱、舞踊、吹奏楽合奏のステージが観客たちを沸かせた。

また第2部では、今回の公演のために尼崎初中の若手教員たちが、約半年をかけて練習したバンド演奏「希望の羽」にはじまり、朝・日の若手アーティストらによる重唱「僕のこと」、兵庫朝鮮歌舞団の白聖蘭さん、金剛山歌劇団の朴悠希さんのプロの舞踊手二人と、歓喜舞踊教室の受講生たちがコラボした群舞「歓喜」など彩り豊かな演目が披露され、金善華・崔栄徳・李栄守さんによる金剛山歌劇団俳優たちの圧巻のステージが公演に花を添えた。

場内は熱気で溢れかえった

会場は、舞台上の歌や踊りに合わせて踊り出す人、額の汗を拭いながら懸命に呼応する人、大きな歓声や拍手を送る人など、観客たちの熱気で溢れかえり、立ち見が出るほど。場内に鳴り響く拍手のなかで登場した、実行委員長の白順徳さん(81)は、「民族教育は祖国と在日同胞の文化遺産であり、希望だ」と、こみあげる嬉しさに目を細めながら、「時代が変わろうとも、子どもたちが民族の誇りを胸に、大きく羽ばたき、この夢の道が限りなく続きますように。この思いがたくさんの人々の心を動かし、今日このようなすばらしいコンサートを開催することができた」と、すべての関係者に向けて謝意を伝えた。

群舞「歓喜」(出演=兵庫朝鮮歌舞団・白聖蘭、金剛山歌劇団・朴悠希、歓喜舞踊教室)

一方、この日の公演では、成功に向けて奔走した実行委員会から、当初の予想を上回る350万円の寄付と25万円相当の学校備品が尼崎初中へ送られた。

(文・韓賢珠、写真・盧琴順)