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主体的に学び、可能性広げる/朝大、留学同の合同プロジェクト

2023年01月06日 14:12 歴史

携わる思い

昨年11月に発行された「在日コリアン大学生 追悼碑調査活動報告集2019₋2022」。朝鮮人犠牲者追悼碑と関連し、朝大と留学同の学生たちが3年に渡り資料調査、現地踏査に携わった記録をまとめたものだ。

報告集の制作を手がけた在日朝鮮人学生たちは、追悼碑を記録に残す意義をそれぞれに感じ取っていた。

今を生きるものとして

「今を生きる若者として正しい歴史を守り、伝え、朝鮮と日本の友好と明るい未来を目指して学びたい」。これは、報告集に記された崔慧琳さん(20、朝大政治経済学部3年)の感想文だ。

大学1年の頃から制作に携わった崔さんは2年生のころ、現地踏査として初めて「内鮮人之墓」(千葉県成田市)を訪れた。

碑は関東大震災朝鮮人虐殺で犠牲になった3人の朝鮮人を追悼するもの。1923年に建立され、その後無縁墓地の片隅に移されたが、2020年に日本人有志らの手で再建された。

「再建された碑には、震災時の朝鮮人虐殺について明確に記述されていた。また、再建は群馬朝鮮人追悼碑の存続をめぐる裁判闘争のさなかに行われた。歴史否定の風潮が強まるなか、日本人有志らが中心となって建立されたことに大きな意義を感じた」と崔さんは振り返る。

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