「わが国家第一主義」の時代 ④ 共産主義社会の実現を現実的課題に


希望に満ちた人間中心の未来設計

朝鮮民主主義人民共和国は、豊かで強く、自主的な国家を建設するうえで根本的かつ中心的な課題を見事に解決した世界に類のない国家実体であることを自負している。世界には経済力、軍事力を誇る国が存在するが、国家としての容貌において朝鮮に匹敵する国はないということだ。

無尽蔵な国力の秘訣

朝鮮は、以民為天(人民を天のごとくみなす:金日成主席の座右の銘)の理念と人民のための施策を実行する「人民の国」を自認している。国家のすべての政策は人民大衆の意思と要求を集大成して作成され、政府機関の活動は人民の創造力に基づいて行われているということだ。現在、朝鮮に対する制裁が続き、人民生活に支障が生じているが、人民は政府を信じ、その政策を支持している。強要では得ることができない民心の基盤に立つ国家は揺るぎない。

朝鮮は、人々の思想を統一させた一心団結の国である。チュチェ思想を国家政治哲学として確立し、国家建設と活動全般に具現してきた朝鮮では、それが人民の思想意識、人生観となっていった。今日、多くの国々が覇権国家の強権と横暴に屈してしまうのは、国民が結束せず、社会が分断していることにも要因がある。

朝鮮は、自立的民族経済と自衛的国防力を建設した国である。国家の自主権を堅持し、持続的な発展を図るには、自らの強力な基盤が必要だ。他国に依存しない経済、自国を守る防衛力がなければ、自主的な政治も実現できない。

そして朝鮮は、確固たる継承性が担保された国である。革命の代をつなぐことを最重要視し、一貫してこれに取り組んできた結果だ。他の社会主義国家では、首領を個人と見なし、領導の継承問題を最高職責の引継ぎとして矮小化したが、朝鮮では真の後継者を推挙し、その組織・思想的基礎と領導体系を築くことに努めた。社会主義国家政治体制の継承問題は、重要かつ解決が難しい問題であり、どの国も継承期には分派が生じ、挫折と混乱を経験した。しかし、朝鮮では強力な国家政治体制が安定的に継承されてきた。

△徹底した人民性 △思想の唯一性 △揺るぎない自立性 △一貫した継承性は、朝鮮固有の特徴であり、この国の無尽蔵な力の秘訣はここにある。

今後15年で社会主義強国

「わが国家第一主義」の時代は、人民の覚醒と奮起によって朝鮮の国力がさらに向上する時代となる。

朝鮮労働党第8回大会が開かれた2021年、今後15年ほどですべての人民が幸せを享受する隆盛繁栄する社会主義強国を実現するという構想が明らかになった。

朝鮮は世界に先駆け、人類の理想社会を実現することを現実的な課題として掲げている

金正恩総書記は、私たちが理想とする社会主義強国は、すべての人民が衣食住の心配を知らず、無病息災かつ安らかで仲睦まじく暮らす社会、互いに助け合いながら喜びも悲しみも分かち合う共産主義的美徳と美風が発揮される人民の社会であり、労働党のすべての活動は、このような社会を一日も早く実現することを目指していると述べている

強国建設に関する朝鮮の戦略は、資本主義における経済発展戦略と根本的に異なる。経済成長による物質的豊かさが、必ずしも誰もが互いに助け合う社会を実現するものではない。個人主義的な生存方式が定着した国では、富が増えるほど、極少数と絶対的多数の対立が深まる。

朝鮮の戦略の中心にあるのは、「カネ」ではなく「ヒト」だ。経済発展のための革新も強国建設の担当者であり、理想社会を実現する当事者である人民大衆の思想を発動し、かれらの役割を高めることを前提としている。(※チュチェの原理に基づく社会主義強国建設

現在、朝鮮では「わが国家第一主義」を貫徹する重要な方法の一つとして、社会主義強国建設の要求に相応しい国風を確立することを強調している。国風とは、その国に生きる人々の生活様式である。

朝鮮には他国が真似できない固有の国風がすでに形成されている。自主性を重んじて愛国心が高く団結力が強い人民、首領は人民を信じ人民は首領を絶対的に信頼する混然一体の風貌、自らの力と知恵で理想を実現していく自力更生の伝統、国全体が一つの大家庭のように互いに助け合う集団主義の気風などだ。

「わが国家第一主義」の時代、朝鮮は強国の地位に相応しい国風を創造し、「共産主義美徳と美風が発揮される人民の社会」を実現していく。先進国といわれた国々で、既存の政治体制が破綻をきたし、社会の分断と葛藤が深まる混乱の時代に、朝鮮は世界に先駆け、人類の理想社会を実現することを現実的な課題として掲げている。

(金志永)

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