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「伝える」拠点の再建に向け/「笹の墓標」巡回展、東京で開催

2022年10月21日 11:27 歴史

北海道雨竜(うりゅう)郡での朝鮮人強制労働の歴史を伝える「笹の墓標」巡回展が、東京都中央区の築地本願寺で5日~13日にかけて開かれた。笹の墓標展示館再生実行委員会が主催。期間中、約1000人が来場し賑わいを見せた。

北海道の北部に位置する雨竜郡幌加内(ほろかない)町朱鞠内(しゅまりない)では、戦前や戦中、強制連行にあった朝鮮人がダム工事などに従事させられた。地元の宗教関係者らと市民らは、歴史を伝える「笹の墓標展示館」の再建に向け各地で巡回展を行っている。

10日には金剛山歌劇団の河栄守さん(功勲俳優)らによる追悼演奏や、NPO法人「東アジア市民ネットワーク」の殿平善彦代表(浄土真宗本願寺派一乗寺住職)の講演、犠牲者の遺骨発掘に携わってきた市民らによるリレートークが行われた。

東京都在住の大室恵美さん(41)は「この歴史を初めて知った。家族と切り離され、遺骨が返還されずにいた犠牲者遺族らの手紙も印象深い」と述べた。また「(朝鮮半島にルーツを持つ人々が)虐げられた側として、日本人を感情的に『許せない』と思うことは、ある意味当然なことかもしれない。植民地の歴史について話すことがはばかられる昨今だからこそ、どんな立場で問題に取り組むべきかを決めていく必要があると感じた」と力を込めた。

(金紗栄)

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