〈ミュージアムで感じる朝鮮〉part2・高麗博物館 in東京


江戸時代の朝鮮通信使

260年間の友好関係を見つめる

館内に展示された、朝鮮通信使行列を模した人形

日本と朝鮮半島の交流史を展示する東京都・新宿区の高麗博物館で、企画展「江戸時代の朝鮮通信使 260年続いた平和の交隣関係」が9月4日まで行われている。朝鮮通信使がユネスコ世界の記憶(世界記憶遺産)に登録されて5年。関係者らは「260年も続いた日朝間の交友関係を今一度振り返り、これからの未来へ繋げたい」と話す。

企画展の様子

豊臣秀吉の朝鮮侵略により断絶した朝・日国交の回復と捕虜の返還を目的に始まった朝鮮通信使。総勢500人を超える技術者らが釜山から対馬に渡り、さらに江戸までの約1000キロを往復しながら朝鮮の文化芸術や医学、儒学などを伝え歩いた。文化交流が続いた1607年から1811年までは朝・日間で一度の戦争も起きておらず、朝鮮通信使はまさに「平和の使節」といわれている。

展示は通信使のはじまりから終わりまでの歴史を包括的に扱った。パネル展示と写真、人形、書籍など、見どころ溢れる資料で彩られている。

制作委員らはおよそ3年に渡り準備を進めた。メンバーの1人で元高校教員の小川満さんは「80年代までは朝鮮通信使を授業で扱うことがほとんどなかった。また、東日本に遺跡があまり残っていないことから、年代や地域別で認知に差がある」と指摘する。実際、来館者のうち展示を通じて朝鮮通信使を初めて知った人も多いという。

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