〈人・サラム・HUMAN〉市民団体「トングラミ」メンバー/木瀬慶子さん(72)


方法は地味でも確実に

木瀬慶子さん

朝鮮学校との出会いは、2003年、神奈川県下のNPO・NGOや日本学校の教員らが中心となりスタートした「入学おめでとう応援隊」に参加した時。拉致問題が世論化される中、「子どもたちの笑顔を守りたい」と始まったこの活動を通じて、地元にある川崎初級にコミットするようになった。

過去に労働組合の職員を務めた経験から、社会的な問題に関心があり、特に日本の加害の歴史について「自分なりに勉強してきた」という木瀬さん。朝鮮学校と市民らが「日頃からつながりあえる場所があればいいな」と考えてきたたことが、今年1月からスタートした川崎初級への給食ボランティアに携わるきっかけにあった。

現在170人ほどいる同団体の会員だが、集め方にもこだわりがある。それは、「顔の見える関係で交流を広げていきたい」という思いから、集会などのイベント時に参加者へ直接声掛けをする方式。木瀬さんは「割合地味な方法なんです」と笑うが、その方式だからこそ、より確実な連帯の輪がつくられるのかもしれない。

「すべての子どもたちが健やかに教育を受ける権利を日本社会全体で保障していくような流れをつくりたい。上からぽんと与えられたものではなく市民がつくる。そういうものが社会を強くする」

(賢)