〈川崎初級で給食ボランティア〉参加者の声


趙弘子さん(64、川崎市在住)

結婚を機に兵庫から移り住み、子どもたちを川崎初級へ送った。日本の方々が朝鮮学校の現状について知れば知るほど、理不尽な状況を変えようと共に行動してくれる姿に心が温まる思いだ。いま共に活動する三浦知人さんは、障害をもつわが子を地域の保育園に導いてくれた最初にできた日本人のともだちだ。

今でこそ地域交流が盛んになったが、かつては所属や思想の違いなどから交流がない時期もあった。だからこそ、「トングラミ」の活動を通じて地域社会を皆でつくっていくことの意義を感じている。

一人、また一人と、地道につながって広がる息の長い活動になれば。

亀井杏寿さん(23、一橋大学大学院生)

フィールドワークで長崎を訪ねた時、朝鮮人被爆者の追悼碑があった。当時の自分はすごく無知で、なぜここに朝鮮人被爆者の追悼碑があるんだろうと思った。そこから、かつて日本が朝鮮半島に対して何をしてきたのかを学び、考えるようになった。ある時、大学の授業で元日本軍慰安婦の宋神道さんの映画をみて、日本にも被害者がいるんだよなと改めて気づかされた。その過程で大学の教授から、朝鮮大学校との交流活動があると聞き、迷わず参加した。同世代の在日朝鮮人と初めて出会い、自分は何も知らずに18年間生きてきたんだなと、衝撃を受けるとともに苦しみを感じる経験をした。

今回参加したのは、朝鮮学校をとりまく状況を知り、何かためになりたいと言っているだけで、実際は何もできていなかったからだ。

朝鮮学校に通う友人たちから「外の世界が怖かった」という話をよく聞いていたから、今日参加してみて、この団体が今後、橋掛け的な役割をするのだろうと思った。

被害当事者が発信しにくいことをただ傍観するのは、差別に加担するのと同じだと思う。その状況を変えるために、声をあげる一人になりたい。