〈駒大・本名使用拒否問題〉本名使用に「お詫び」要求/保障求め大学生ら署名活動
2021年06月24日 10:22 主要ニュース 権利 民族教育「ルーツを表明できる環境づくり」を
駒澤大学に在学中の在日朝鮮人学生が、学生証の記載を「通称名」から本名に変えようとした際、大学側がその申し出を拒否した後、変更の条件として「お詫び」を求めていた事件と関連し、5月以降、留学同を中心に各地の在日朝鮮人学生たちが大学側の公式な謝罪と措置の撤回を求めて署名活動を行っている。
駒澤大学に在籍していた兪在浩さん(24、留学同神奈川本部副委員長)は2017年5月、学生証などに記載される名前を「通称名」から本名に変更しようと教務部の窓口に申し出たところ、入学時に提出した「『通称名』使用願」に署名・捺印したことを理由に変更を拒否された。拒否理由となった「『通称名』使用願」には「在学中一貫して『通称名』を使用することとし、中途において変更することは認めない」とする条項があった。その後、兪さんは大学の相談窓口を訪ねるも「相手にされず」、教授らが仲介するかたちで同年10月に副学長と面談。変更の条件として「条項を承諾していたにも関わらず、2年後にこうしたお願いをすることについては深くおわび申し上げます」という内容の「本名使用願」の提出を求められた。
この問題が明るみになって以降、インターネット上の署名サイト「change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」では学生に「お詫び」を求めたことに対する大学側の謝罪と、学生の意思を尊重した登録制度の運用などを求める署名が集められている。署名は5月19日からはじまり、現在(6月23日)まで3千300人以上が賛同。