〈幼保無償化〉平和フォーラムが13万4710筆の署名集める/朝鮮幼稚園関係者へ引き渡し
2021年03月25日 10:39 主要ニュース 民族教育運動への大きな後押し
幼保無償化と関連し24日、フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)により集まった13万4710筆の署名が、朝鮮幼稚園の関係者らに手渡された。都内で行われた署名の引き渡しには、平和フォーラムから藤本泰成共同代表、佐野通夫さん(東京純心大学客員教授)が参加。朝鮮幼稚園側から、幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会の宋恵淑代表、東京第1初中付属幼稚班の韓永心主任、東京第6初級保護者の慎泰廣さんが参加した。
朝鮮幼稚園をはじめとする外国人学校幼稚園への幼児教育・保育の無償化制度(幼保無償化)適用を求め、各地で展開されてきた「100万人署名運動」。2019年10月の制度開始から2カ月後の同年12月に始まったこの運動は、同胞や各地の朝鮮学校を支援する日本市民のみならず世界各地から賛同が相次ぎ、「すべての子どもたちの健やかな成長」をうたう根拠法の基本理念を無視した制度の在り方に大きな批判を示した。
また昨年、コロナ禍という未曾有の危機においても、各地要請団による関係府省への要請行動のほか、同年9月からは幼保無償化と関連し、国が対象外施設への追加政策を決定したことに対応する形で、新たな署名運動を開始するなど、平等な学びの権利、民族教育の制度的保障を求める声はとどまることを知らなかった。
全国ネットワーク組織である平和フォーラムでは、2010年に高校無償化制度から朝鮮高校が除外されたことを受け、各地の朝鮮学校支援団体を結ぶネットワークを、平和フォーラム内に常設するなど、朝鮮学校を支える全国的な運動の連携強化に大きく寄与してきた。
その全国ネットワークを駆使する形で、参加団体へ、署名の趣旨を改めて説明し賛同を呼びかけたことで、今回予想をはるかに超える13万以上もの署名数が集まったという。
引き渡しに参加した藤本泰成共同代表は