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〈ウーマン・ヒストリー 13〉パルチザン裁縫隊隊長/裴成春

2016年01月25日 09:00 文化・歴史

自らの手で裁縫隊を運営

抗日ゲリラの歴史を辿ってみると、多くの女性隊員たちが裁縫隊員として活動したことがわかる。東北抗日武装闘争で大きな活躍をした女性、裴成春もその一人である。

裴成春(1902ㅡ1938)  慶尚北道清道郡清道郡云文里で出生。1911年に北満に移住し、1932年共産党に加入。東北抗日連軍第6軍の裁縫隊隊長として活動。

裴成春(1902ㅡ1938) 
慶尚北道清道郡清道郡云文里で出生。1911年に北満に移住し、1932年共産党に加入。東北抗日連軍第6軍の裁縫隊隊長として活動。

慶尚北道清道郡に生まれた裴成春は、朝鮮が日本の植民地になるとすぐ、両親に連れられて鴨緑江を渡り北満の湯原縣太平川に移り住んだ。一家は大地主の小作として暮らし、幼い成春も、地主の飯炊きとして働いた。しかし15歳になると両親は強制的に婚姻を決め、何歳も年上の男の元へ嫁がした。その後一家は朝鮮人の独立運動が盛んであった羅北縣梧桐河屯に移り住んだ。強制的な婚姻に嫌気がさしていた成春は反抗するかのように婦女会に加入し独立運動に参加し始めた。しかし夫は彼女の活動をまったく理解できず、何度も訪ねてきては帰ろうと説得したのであった。だが、彼女はこれみよがしに3人の弟たちを連れて軍政講習にまで参加しようとした。夫はこれ以上幼い妻の心を変えることはできないだろうと、離婚を申し出たのであった。

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