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平統代弁人朴大統領の訪中発言を非難、祖平統代弁人

2013年07月08日 14:51 朝鮮半島

尊厳と体制に対する挑発

祖国平和統一委員会(祖平統)スポークスマンは、南朝鮮の朴槿恵大統領が中国を訪問(6月27~30日)し、北側を挑発する発言をしたことと関連し1日、朝鮮中央通信社記者の質問に答えた。

朴大統領は中国訪問中、首脳会談をはじめ記者会見や大学特別講義の席上、「北核問題」を執ように俎上に載せ「憂慮」や「不用」などと発言。朝鮮の経済建設と核武力建設の並進路線について、「不可能なこと」「自ら孤立だけを助長させる道」だと述べた。また、朝鮮半島と東北アジア平和に脅威を与えているのが、あたかも北の核であるかのように描写し、「核を捨てよ」「国際社会の責任ある一員に変化」しなければならないなどと発言し、「脱北者」問題まで持ち出し、支援を要請していた。

祖平統スポークスマンは、核問題について「米国によって産生」されたものであり、朝鮮半島での核の脅威は米国と南朝鮮によってもたらされていると指摘。そのうえで南朝鮮に米国の核戦略手段を引き入れ、前代未聞の北侵核戦争演習を行っているのは米国であるにもかかわらず、米国の核については一言も触れずに、「同族の正義の核の盾」を「不用」だとするのは、「逆切れの極地」だと非難した。

スポークスマンはまた、並進路線を揶揄したことについて「尊厳と体制、政策路線に正面から挑戦する許すことのできない重大な挑発」だと指摘した。

経済建設と核武力建設の並進路線は、党中央委員会2013年3月総会(3月31日)に示されたもの。スポークスマンは、国防力を高め民族の安全と繁栄を保ちながら、経済建設により大きな力を注ぎ、「強盛国家を建設するためのもっとも自主的で愛国的な路線」だと強調。朴大統領が正当な並進路線について海外に出てなお悪らつに挑発したことは、朝鮮の「威力と地位が最上の境地に上がり、米国の核戦争策動が破産に直面」している中で、それに抗うために「対決と侵略策動にしがみつこう」という表れだと指摘した。

スポークスマンは、朴大統領が「新しい南北関係」「新しい韓半島」などと北側に対し「変化」を求めたことについて、「変らなければならないのは、他でもなく南朝鮮政権」だと非難した。

スポークスマンは、昨年12月の大統領選挙に国家情報院が組織的に介入した事件について触れ、北南首脳会談の談話録まで全面公開したことで、南朝鮮で統治体系が根本から揺らいでいると指摘。朴大統領が「政治をするうえでもっとも重要に考えてきたことは信頼」「外交もまた、信頼外交を基礎にしている」と「信頼」という言葉を多様したが、「こんな南朝鮮当局とこれから信頼性ある対話が果たしてできるのか」と非難した。

また、「韓半島信頼プロセス」を標榜する朴大統領が、北の核保有を許さず挑発には断固対処し、核を放棄し変化の道に入るなら助けると公言していることについて、対北政策として掲げる「信頼プロセス」が前任者の「非核・開放・3000」(北が核を放棄し改革開放すれば国民所得を3,000ドルに引き上げるという政策)と何ら変らない「危険千万な対決政策」だということが明らかになったと指摘した。

スポークスマンは、朴大統領について「最後の忍耐をもって注視している」としながら、南朝鮮当局が北南対話と関係改善を本当に望んでいるならば、「百害無益の対決的言動を捨て民族的立場に戻らなければならない」と強調した。

(朝鮮新報)

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