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〈世界の名峰に魅せられて 3〉Mtコジオスコ(2228m)/鄭義哲

登りやすく整備されたオーストラリア大陸最高峰

整備された登山道

山デビューから37日目にして「七大陸最高峰」を目指し、アフリカ大陸最高峰Mtキリマンジャロ(5895m)を05年3月3日に登頂。

帰国後、直ぐにオーストラリアに上陸した。

頭痛も筋肉痛もすっかり完治し、良い状態で次の登山に臨めそうだ。

何よりも気候が良く、道路状況も大変良く整備され、移動で疲れない。

統一旗を広げ記念撮影(2005年3月13日)

2座目に選んだのは、オーストラリア大陸最高峰Mtコジオスコ(2228m)。

七大陸最高峰の中でも最もハードルが低い山になるため、精神的にも楽な気持だった。

今回は単独登山になるので、事前に山の情報をそれなりに収集した。

そこで最も気になったのが、Mtコジオスコが七大陸最高峰になるかについての論争であった。

そもそも七大陸最高峰を考えて最初に実行したのが、アメリカ人の大富豪ディック・バスさんである。

それに対してイタリア人のラインホルト・メスナーさんが、「あれは山ではない。登山の対象にはならない。誰もが簡単にピクニック気分で登れる山だ」と言っている。

実際、足を運んでみると、そこは高級リゾート地にあり、スキー場としてリフトなどが整備されているのである。

そこでメスナーさんは、オーストララシア(またはオセアニア)地域の山として、インドネシア・パプア州にあるMtカルステンツピラミッド(4884m)を候補にあげてきていた。

山頂に設置された説明版

しかし、私は2番目の登頂目標を、迷わず元祖七大陸最高峰のMtコジオスコに決めた。

登山には何故か昔から論争が絶えず、これはどこの国でも、山でも、あるようだ。

現状は、どちらに登っても七大陸最高峰になるとのことである。

因みに2011年の時点で七大陸最高峰をコンプリートしたのは世界で348人であった。

私自身の登山の話に戻してみる。

登山そのものは整備された登山道で、ハイキング感覚で登れ、日帰りでも十分に可能な山だった。

南半球になるのでシーズンは12月~3月と思われる。5月だと思わぬ大雪に遭うこともあるので、事前の最新情報は必ず確認することが求められる。

山頂では自分なりのセレモニーを始める。それは白地にスカイブルーの朝鮮半島が描かれた「統一旗」を掲げること。

山頂の景色を堪能し下山。明るいうちに余裕をもって登山口に着いた。

これで7つのうち、2座目を登頂したことになる。

すでに心は次の山へと向かっていた。

(鄭義哲、1972年生まれ、東京朝鮮中高級学校卒業)