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「アメイジング!!」/米デポー大学生が訪日、朝大生らと交流

2019年01月24日 13:39 主要ニュース

在日朝鮮人の歴史、現状を学ぶ

米国デポー大学の学生14人と大学教授2人の16人一行が1月14~20日、日本を訪れ、朝鮮大学校や都内の朝鮮学校の園児・児童・生徒・学生らと交流した。一行は総聯支部や関東大震災朝鮮人慰霊碑などにも足を運び、「金曜行動」にも参加するなど、在日朝鮮人の生活に直接触れ、その歴史、現状について学んだ。

「思っていたより素晴らしいものになった」

デポー大学(インディアナ州)で教育の哲学と歴史について教えるデリック・R・フォード助教は日本訪問を振り返り、そう話した。

きっかけは2年前。デリック助教は、朝大創立60周年を記念し同大学で開かれた国際シンポジウムに参加。訪日中、同大学の他に都内の朝鮮学校を訪問し、感銘を受けた。

「朝鮮学校の教育は、植民地支配や帝国主義に対するとても重要な闘争であると同時に、全ての物事が教育を中心に回っており、教育の重要性をよく示していた。だから、教育と民族性、植民地支配と帝国主義への抵抗の大切さを教えるため、『学生たちをここに連れてきたい』と思うのは、私にとって自然なことだった」。

デポー大学は、学生たちが学外で異国の文化を学んだり、新しい環境に触れながらスキルを磨くための「拡大研究コース」(extended studies course)を提供している。コースは同大学の単位として認められ、学生は学部・専攻に関わらずコースを選択できる。

東京中高生徒らと記念写真

今回来日した学生たちは、デリック助教が受け持つコース「日本の中の朝鮮―植民地主義と教育―」を選択。3週間の短期コースで、第1週に学内での研究、第2週に日本での実地演習が行われ、3週目は大学に戻り、コースを振り返る。「拡大研究コース」には他にも、日本の「ものづくり」や、イタリアの古典文化、南アフリカ人民の生活などを、それぞれ現地で学ぶものなどがあるが、来日した学生らは日本で朝鮮を学ぶことを選んだ。

選択の理由について聞かれると、学生らは「米国では、朝鮮について本当のことを知ることができない」と口を揃えた。米国は現在、米国民の朝鮮渡航を制限しており、朝鮮を直接訪問することが難しい。デリック助教は米国メディアの朝鮮報道について「プロパガンダが溢れ、朝鮮の人たちは『悪魔化』、嘲笑されている」と指摘。その上で「学生たちのように『直接見てみたい』と考える米国民がいる事実は重要」だと述べる。

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