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〈ものがたりの中の女性たち 11〉「男に生まれたことがそんなに偉いのですか?」/洪桂月

あらすじ

中国・明の時代、荊州九桂村に住む吏部侍郎・洪武(ホンム)一家は友人を訪ねたその帰途、盗賊の乱に遭遇する。楊(ヤン)氏は娘・桂月と侍女を連れ避難するが、川に行く手を阻まれ仙女に助けられる。

楊氏の美貌に心を奪われた盗賊・張孟吉(チャンメンギル)は楊氏を縛り上げ、楊氏は桂月を奪われまいと桂月の服を噛みしめて放さない。孟吉は桂月を籠に乗せ川に流してしまう。しかし、孟吉の妻・春娘の協力で逃亡に成功し、僧侶に助けられ寺に身を寄せる。

一方、川に流され泣き叫ぶ桂月は呂公に助けられるが、数奇な運命をたどると予言され用心のため男装していたので男児だと思われたまま、公の一人息子・輔国と共に兄弟のように育つ。

共に7歳になった2人は優秀で呂公の手に負えず、有名な郭道士を訪ね桂月の名を平国に改名しそこで2人は英才教育を受ける。一方、洪武は反乱軍に捕らえられ強制的に協力させられる。

乱が平定されると、洪武は死刑を免れ無人島に遠流。祈祷に励んでいた楊氏は、その島に行き、夫・洪武と再会する夢を見る。天啓だと信じた楊氏は侍女を連れ島に赴き夫と再会する。

一方、優れた素質がある平国と輔国は郭道士から道術まで伝授され、15歳で科挙に平国(桂月の男名)は首席、輔国は副首席で合格する。

その直後の盗賊の乱に2人はすぐ戦場へ。戦いでも名を馳せ無人島まで敵を追い詰めると、敵を捕らえた平国は自身の両親とは知らず処刑しようとするが、2人が自分の両親だと気がつく。たび重なる戦乱で平国は病を得ると、王は医師を派遣、脈をとらせ平国が女性であることが判明。平国は王に上奏し罰を請い、桂月に戻り女性として生きていくことを表明するが、王は平国が女性であってもそのまま登用すると言う。

一方、洪武を呼び、幼い頃から共に育った輔国との婚姻を勧め、自ら日取りも決める。戦勝の褒美に平国は昇進するがこれに輔国は憤慨、平国の招集に遅れて現れ、軍紀によって処罰されそうになると「体調が悪かったので」と言い逃れようとするが、平国に「体調が悪いのに愛妾・英春と遊ぶのか? 整理するつもりがあるのか?」と問い詰められる。

輔国はこれを逐一、両親と王に報告するが一笑に付されてしまう。輔国は息巻いて婚姻に挑むが桂月の美貌に目が眩み一時は結婚生活に明るい兆しが見えるが、妻・桂月が自分よりもより高い地位にいることにへそを曲げ、また愛妾・英春の家に入り浸る。そんな輔国の態度に勢いづいた英春は平国(桂月)を無視するばかりか、軍の行進の最中に欄干に足を組んで座り驕慢にも笑い転げ平国の怒りを買い兵士たちに引きずり出され首を刎ねられてしまう。怒り狂った輔国はまた両親に告げ口、当然の報いだと言われてしまう。以来、輔国は桂月の部屋には行かず、夫婦関係は破たん、桂月に「そんなに男が偉いの?」とまで言われてしまう。

ところが、また反乱がおこり、2人は大元帥と副元帥として戦地に。ここでも輔国は両親に不平不満を言いに行くが取り合ってもらえず、しかたなく甲冑を着こみ妻の前に整列するが妻の威厳に圧倒され、戦闘の場では敵に包囲されたのを妻・桂月に助けられ、「そんな体たらくのくせに自分は男だと私を罵るの、また?」と笑われてしまう。

このとき、敵軍の孟吉は軍を反転させ王宮を占領、これを察知した平国(桂月)はひとり王宮に戻り王の行方を探し出し、降伏の書を書かんとする王を止め孟吉を制圧、焼失した王宮の代わりにわが家に王を背負って行き、王の面前で孟吉を審問、自分を川に捨てた張本人であることも聞き出す。平国は孟吉を処刑する。戦場に待機していた輔国は呉王と楚王から降伏を勝ち取り帰還する。王は呉王と楚王を処刑、輔国と平国を要職に付け、平国はこれより男装はやめ舅と姑、夫に礼を尽すことに。輔国は喜びながらも少し怯えながら生きていく。家族が全員再会し、平国と輔国夫妻は三男一女をもうけ、長男は呉国の王子に、次男は楚国の王子に、三男は官職に就き、子々孫々幸せに暮らす。


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