東京で集会とデモ、「国連・人権勧告の実現を」
2014年01月28日 14:21 主要ニュース75団体が賛同、「無償化」排除問題も課題に
「国連・人権勧告の実現を!-すべての人に尊厳と人権を」(主催=同実行委員会)と題する集会が25日、東京の代々木公園イベント広場野外ステージで開かれた。「慰安婦」や「高校無償化」、ヘイトスピーチ問題、アイヌ、障がい者、女性への差別などの問題に取り組んでいる団体の代表たちは、日本で深刻な人権侵害、差別が公然とまかり通っていることに言及し、共闘を呼びかけた。集会後に参加者たちは、多くの人出でにぎわう渋谷駅前をデモ行進し、「日本政府は国連・人権勧告を順守せよ」「朝鮮学校だけ『無償化』制度から外すな」などのシュプレヒコールを叫んだ。
近年、日本の人権状況について国連の人権条約機関から相次いで勧告が出されているが、日本政府は、勧告には法的拘束力がなく従う義務がないとの不当な立場を取り続けている。このような状況で、様々な問題に取り組んでいる団体、個人が連携、連帯し、世論を喚起させる目的で実行委員会を立ち上げた。主催者側によると、23日現在、これに賛同する人権団体、市民社会団体は75に及ぶ。