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朝大・日体大スポーツ交流協定/スポーツ交流史の新たな1ページ

朝鮮大学校と日本体育大学においてスポーツ交流を行うことを目的とした「日本体育大学・朝鮮大学校スポーツ交流協定調印式」が16日、日体大の東京・世田谷キャンパスで行われた。朝鮮大学校の張炳泰学長、朴英植理事長、日本体育大学の松浪健四郎理事長、谷釜了正学長、日体大の理事を務める馳浩衆院議員をはじめ、両校の関係者、報道陣など、40人が参加した。今後、サッカーの定期戦などのスポーツ交流、研究者の学術交流を行うことを明らかにした。朝大が日本の大学とスポーツ交流協定を結ぶのは初めて。

調印式の様子(右から松浪理事長、谷釜学長、張学長、馳議員、朴理事長 写真:盧琴順記者)

幅広い定期戦を計画

昨年11月、日体大はスポーツ交流を目的に訪朝し、朝鮮体育大学(朝体大)とサッカー、レスリング、柔道の親善試合を行った。この交流は、「国際的な競技力向上に貢献する」「スポーツの力を基軸に、国際平和の実現に寄与する」という日体大の使命に立ち返り、また、一昨年に施行された「スポーツ基本法」の「スポーツは世界人類共通の文化である」という理念にのっとり行われたもの。

昨年12月には、朝鮮大学校を訪問した日体大の谷釜学長に対して、朝大の張学長が朝大と日体大が今後互いに交流を深めていくことを提起。谷釜学長がこれに同意し、協定を締結する運びとなった。

調印式では両学長が「スポーツ交流協定」に署名し、固い握手が結ばれると、会場からは拍手が巻き起こった。

両学長があいさつを行った。

張学長は、協定のために尽力した日体大の関係者に謝意を表しながら、今年4月で創立57周年を迎えた朝大がスポーツ交流協定を結ぶのは今回が初めてだとし、「スポーツ交流の歴史に新たに記録される、大変意義深い日」だと述べた。また、昨年の日体大の訪朝・スポーツ交流に触れながら、「日本のスポーツ界をリードする日本体育大学と、在日朝鮮人社会をリードする朝鮮大学校が、新たな時代のパイオニアとして互いに力を合わせ」、大学生たちの親善・友情、両大学の交流が実を結ぶことを信じてやまないと語った。

日体大の谷釜学長は、「朝体大との交流では言葉の問題、国境の壁が横たわっていたが、朝鮮大学校とはそのような障壁もない」と、スムーズな交流に対する期待を寄せた。協定を機に朝体大とも交流協定が結ばれることを願うとしながら、スポーツによる真の国際親善を図り、朝大・日体大・朝体大の3者の理解を深めたいと語った。

日体大の施設を見て回った両大学の参加者たち(写真:盧琴順記者)

つづいて、両大学の理事長と馳議員が祝辞を述べた。

日体大の松浪理事長は、協定は日体大の寮歌の一節「世にさきがけて獅子吼する」を象徴する出来事であるとしながら、同じルール、同じ価値観を共有するスポーツを通じて学生たちが友情を深められるように、日体大が先頭に立ち役割を果たしたいと意欲を示した。

朝大の朴理事長は、「調印式を機に、朝鮮大学校体育クラブの強化と両大学の交流発展、友好親善のためにいっそう努めていきたい」と述べた。

馳議員は、「学生どうしのスポーツ交流、教員どうしの学術交流、イベント交流を通じて、お互いを理解しようとする教育的な価値や人間性を高めたい」と語った。

最後に、両大学が双方に記念品を贈呈し、記念撮影を行った。

記者会見では、谷釜学長が本年度はサッカー女子、体操、バスケットボール部の平壌遠征を計画していると明らかにし、松浪理事長は日体大付属高校サッカー部の平壌遠征も検討していると語った。張学長はサッカーを皮切りに、ラグビー、ボクシング、空手など幅広い定期戦を行っていく意向を示した。また、馳議員は朝鮮舞踊の表現力、素晴らしさを指摘し、芸術性を高める交流もしていこうと提起した。

終始、友好的な雰囲気の中、両大学の参加者たちは会食した後、日体大の施設を見て回った。

(文:李永徳、写真:盧琴順)