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清水澄子さん追悼シンポジウム

2013年05月01日 10:37 主要ニュース

「より強く!より広く!女たちとつながる」

今年1月14日、肺がんのため死去した元参院議員の清水澄子さんを追悼するシンポジウム「より強く!より広く!女たちとつながる」が、4月27日、東京・青山のウィメンズプラザホールで開かれ、約100人が参加した。

シンポのもよう

まず、参加者全員で黙祷を捧げたあと、司会者らから北東アジアの平和構築や「慰安婦」問題など、困難な問題が山積するなかで、逃げない、目を背けない姿勢を貫いた生前の清水さんの活動をしのぶ声が続き、安倍政権下で憲法改悪、国防軍の創設など戦争体制が構築されようとする日本への危惧の念が相次いだ。

シンポの一部では清水さんと共に、国会や平和、女性運動の場で共に汗を流した国際問題評論家の北沢洋子さんが登壇し、「フェミニスト運動家として、清水さんのような人はいない」と称えた後、安倍内閣の下でかつてないほど悪化する日本の現状について、「選挙民に大きな責任がある。ナショナリズムでたくみに覆い尽くそうとする潮流に対して、怒りをもって運動を起こし、訴えていこう」と呼びかけた。

また、清水さんの最も古くからの友人の一人、山村ちずえさん(兵庫朝鮮学校を支える女たちの会会長、朝鮮問題を考える兵庫婦人の会事務局長)が挨拶に立ち、日朝国交正常化に心血を注いだ清水さんとの友情と交流について語り、聴衆の感動を誘った。山村さんによれば、清水さんはどこに行くにも「スーツ、ハンドバッグ、そして大きな書類袋」の3点セットがトレードマークだったと会場を沸かしながら、どんな困難な問題にもあきらめず立ち向かい、ひたむきに学び、問題解決に誠心誠意取り組んだと語った。そして、昨年11月、京都の講演会に出席する清水さんが兵庫県の自宅に泊まった時のできごとについて触れながら、「咳と痰が止まず、ティッシュがすぐなくなるような状態だった。しかし、翌日の講演本番では90分間、水も飲まず、咳もせず日朝関係について情熱的に語り続けた」と偲び、「残されたわれわれは、清水さんの遺志を受け継いで、在日の人々と手を結び、東アジアの平和と日朝国交正常化の実現に取り組んでいかなければならない」と述べた。

また、堂本暁子・元参院議員らもメッセージを寄せ、政治的信念を貫き通した清水さんの生涯を惜しんだ。シンポの2部ではパネルディスカッションが活発に繰り広げられた。(粉)

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