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「連絡会」と朝鮮学校関係者が文科省訪れ「3.31集会」のアピール文を提出

2013年04月05日 11:58 主要ニュース

1日も早く「無償化」適用を

3.31集会のアピール文を提出する長谷川代表(写真中央)

「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」(以下「連絡会」)、東京朝鮮中高級学校の慎吉雄校長と同校オモニ会連絡会の代表・役員など15人が3日、文部科学省を訪れ、「朝鮮学校はずしにNO! すべての子どもたちに学ぶ権利を! 3.31全国集会&パレード」(3月31日、東京・日比谷野外音楽堂)で採択されたアピール文の提出と要請活動を行った。代表たちは、集会の報告と朝鮮学校に一日も早く「無償化」が適用されることを訴えた。代表たちは大雨と強風のなか、文科省前でスタンディングデモも行った。

一日も早い「無償化」適用を訴える参加者

「連絡会」の長谷川和男事務局長は担当者に、7,500人の参加者が集った集会とパレードで、北海道から九州に至る各地の朝鮮学校生徒、関係者代表らのアピール、南朝鮮市民団体から送られてきた横断幕、パレードでの様子などを写真を用いて説明した。また一方で、パレードの最中に右翼団体などが押しかけ、口汚い罵声を浴びせペットボトルを投げつけていた様子を語りながら、このような行為を許している日本社会の深刻な現状も伝えた。

長谷川事務局長は、「国家権力が少数者を排除している。一人の日本人として本当に恥ずかしい」としながら、「集会を通して私たちの後ろには多くの支援者がいるということを知った。文科相は、300を超える市民団体と人びとの声を無視してはならない」と語りながら、アピール文を担当者に手渡した。

集会アピールは、日本に住むすべての人に平等な権利を保障することを訴えながら、朝鮮学校の「無償化」適用を求めた。

「要求ばかりでなく説明を」

代表たちは文科省に対し、一度も明確な回答を貰っていない多くの「不明な点」について説明を求めた。

東京中高の慎吉雄校長は、文科省の要求、査察などに3年間、誠意を持って対応してきたとしながら、「この問題が、不認可決定の紙一枚で打ち切られるなんて考えられない。事情を説明してほしい。それと文科省に提出した資料のうち、教科書などは返してもらえるという約束だったが、どうなっているのか」と問いただした。

「連絡会」メンバーらも「審査期間を定めなかった政府の行政手続法違反ともいえる今回の措置を文科省はどう考えているのか?」などと回答を求めた。

また、同校オモニ会の朴洙元副会長(49)は、「幾度も文科省に足を運んできたがその度に『善処します』『上に伝えます』という返答ばかり。そう過ごしてきて3年間変わったことは何一つない」と迫った。

東京朝鮮学校オモニ会連絡会の厳広子代表(49)は「政府は私たちに要求ばかりするのではなく、私たちの要求に対しても明確な答えを持って対応してほしい。何よりももっと裁量権を持ったひとと話をさせてほしい」と訴えた。

文科省前で「高校無償化」除外反対を訴える「連絡会」メンバー

文科省前で訴え

この日「連絡会」は、要請に先立ってスタンディングデモを行い、政府と文科省の朝鮮学校差別を糾弾し、朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利が一日も早く保障されることを街行く人々に声高に訴えた。

スタンディングの最中には「何時までやっていますか?」「あとで自分も参加させてください」と話しかけてくる日本市民もいた。

また文科省前には、「朝鮮高校『無償化』除外反対」と書かれた板を立てて「座り込み」をしていた朝鮮と日本の青年たちの姿もあった。「連絡会」の関係者らは彼らと共にシュプレヒコールを叫んだ。

参加者は口々に、「国民の理解を得られないと言うが、『国民』とは誰を指すのか?一方的に朝鮮を敵視し、朝鮮学校を排除しているのは文科省、そして日本政府ではないか。今からでも卒業してしまった子どもたちに謝罪するのがあるべき姿だ」「我々は決してあきらめない。これからも手を取り合い、連帯して、適用される日が来るまでたたかい続ける」と語っていた。

(李炯辰、李永徳)

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