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映画の中の核実験場

2013年02月08日 12:22 春・夏・秋・冬

2010年4月に制作された朝鮮映画が今になって脚光を浴びている。タイトルは「私が見た国」。米国に対抗して、国の自主権を堂々と守っていく朝鮮の姿を描いている。第4部では09年5月の第2回核実験が取り上げられている。しかしこれは、架空の日本人女性を主人公にした、あくまでも「芸術映画」である春夏秋冬

▼南朝鮮国防部は4日、咸鏡北道豊渓里にある核実験場の内部構造が明らかになったと、鬼の首を取ったように発表した。その根拠としてあげたのが、なんと、この映画に映し出される概念図である。しかも、映画を取り上げる際、「記録映画」だと誤った紹介をしている。朝鮮で映画は芸術映画、記録映画、科学映画などとタイトルに明記される。それくらいジャンル分けがはっきりしている。根本から間違えている連中の発表を、各国メディアは正すことなく垂れ流した

▼一方、合同参謀本部議長は6日、「(北の核使用が)差し迫った兆候がある場合は先制攻撃を行う」との方針を示した。7日には次期大統領が与野党の代表まで招集し、「強力対応」する謀議を行った

▼自国の民間機を北の戦闘機と間違えて射撃したり、北の人工衛星打ち上げ時期を見誤って忘年会に明け暮れるなど、南朝鮮軍部の失態はコメディー映画のようだ。正確な情報収集能力もなければ、まともな情勢判断もできないような連中が武力を握っていることに、大きな危険を感じる。(進)

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