〈それぞれの四季〉お弁当作り5年/姜美蘭
2017年02月07日 14:12
26歳で結婚するまで、ほとんど料理をしなかった。そんな私がわが子のお弁当を作りを始めて5年。オモニたちにとっては、ウリハッキョ=お弁当作りではないだろうか。 私のオモニも兄妹4人分毎日持たせてくれた。…
〈それぞれの四季〉冬から春へ/李イスル
2016年12月09日 14:22
明るくない時代に在日朝鮮人として青年期を過ごしていると思う。私たちを取り巻く情勢はかつてないほど厳しく、それゆえ在日朝鮮人が離散し、同胞社会が疲弊しているのを感じる。 いま南朝鮮では、朴槿恵の退陣を求…
〈それぞれの四季〉自分の地(자기 땅)/李イスル
2016年11月15日 11:53
「죽는 날까지 하늘을 우러러 한점 부끄럼이 없기를」(死ぬ日まで空を仰ぎ一点の恥辱なきことを)・・・あまりにも有名な「서시」(序詩)の冒頭の一節である。 個人的に、尹東柱の詩は冬の雰囲気であると思…
〈それぞれの四季〉「太い鮮人」/李イスル
2016年10月13日 11:53
「밥먹었나, 많이 먹어라(ごはんは食べたか、沢山食べなさい)」。 チョソンサラムであれば誰もが耳にしたことのあることばだろう。もはやアンニョンハセヨ同様「こんにちは」と訳しても良いのではと思うのだが…
〈それぞれの四季〉ハンメのことば/李イスル
2016年09月02日 09:14
2年前の夏にハンメが亡くなった。93歳と高齢ではあったものの、直前まで元気に過ごしていたし、あり得ないことだが、ハンメがいつか死んでしまうなんて考えてもみなかったので、涙が出るより先に驚いてしまった。…
〈それぞれの四季〉名に込めた思い/李イスル
2016年07月23日 10:18
春といえば入学式の季節だ。チェッカバン(ランドセル)をしょいオモニの手にひかれ入学式にむかう途中、雨で少し散ってしまった桜の下で写真を撮ったことをおぼろげながら覚えている。 親は得てして(ことに入学式…
〈それぞれの四季〉還暦を迎える母校への恩返し/任孝心
2016年06月01日 11:54
私の母校。1万7千余人の卒業生を輩出した日本にたった一つの大学。祖国の栄誉を誇るような、その名も、朝鮮大学校。小・中・高と朝鮮学校に通った私だが、朝大には感慨深いものがたくさんある。卒業生の一人として…
〈それぞれの四季〉「トンポチャンスマダン(同胞・長寿・場)」/任孝心
2016年04月29日 10:21
ここ数年、高齢化が進む中、周りを見渡せばデイサービスや老人ホームなど高齢者向けの事業団体や施設が目立つ。私が働いている支部では毎日、健康維持や認知症予防のために介護予防活動の一環として市の協力の下、街…