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〈それぞれの四季〉「춤은 마음으로(踊りは心で)」/崔安淑

2017年05月30日 15:56 コラム

6日、文芸同東京支部舞踊部記念公演が行われた。今回は第10回目を迎える節目の年でもあり朝鮮の4大名作をはじめ数々の大作にも挑んだ。

今公演のラストを飾ったのは、先代たちが血と汗で守り受け継がれてきたウリハッキョを守り抜き、次世代へ繋いでいきたいというオモニたちの願いが込められた群舞「折り鶴に込めた想い」だった。2013年、群馬初中のオモニ会の発案から始まった「私たちの夢、私たちの心プロジェクト」。

子どもたちのために―。その一心で折り続けた鶴は当時三万五千羽以上に達したという。それを題材にし創作されたのがこの作品であった。オモニたちがひとおりひとおり指先に想いを込めて折った鶴、その気持ちを一つもこぼさぬ様にと創作に込めた。オモニたちの想いが、学生たちの夢が折り鶴にのって未来へ羽ばたけと願いを込めて踊った。

他方で、身に染みて感じたのは、人々の内面や心情を伝えることのできる朝鮮舞踊の素晴らしさ、そして朝鮮舞踊の可能性だった。

朝鮮舞踊は言葉はなくても身振り手振り動きをもって気持ちを表現することができる。しかしそのためには動作一つひとつに踊り手の心が込められてなければいけないと思う。

「춤은 마음으로(踊りは心で)」。この言葉を胸に、これからも心のこもった踊りを踊っていきたい。

(東京朝鮮歌舞団舞踊手)

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