公式アカウント

〈それぞれの四季〉コロナ禍の「渦」、その中の私/崔泰順

空を見上げる。自粛期間中の私の密やかな楽しみであった。 いつの時間も、どんな天気でも。空の美しさには感動と畏敬の念を抱いた。 一時的なものに過ぎないが、パンデミックがもたらしたクリーンな空は企業活動が…

〈それぞれの四季〉マイノリティ女性との協働/李月順

2004年「在日朝鮮人女性実態調査」は、部落女性とアイヌ女性の同調査とともに報告書(イマダ「立ち上がりつながるマイノリティ女性」2007年)にまとめられた。 報告書は「私たちが生きる社会のありようを考…

〈それぞれの四季〉テクノロジーで終わらない/李勇燦

「テクノロジーで終わってはいけませんよ。それを使い、物理、化学を解き明かすサイエンスをやりなさい」。博士論文の審査の先生に言われた言葉だ。最近、これを強く実感している。 私の専門は構造生物学と呼ばれる…

〈それぞれの四季〉新型コロナウィルスと尊厳/李月順

新型コロナウィルスの感染拡大にともない、私たちの不安も日々増大している。感染する、させるかもしれないという不安に始まり、検査、医療、仕事、生活費、こども、年老いた親など数え切れない不安がある。こうした…

〈それぞれの四季〉ドイツの教育/李勇燦

ドイツ人の同僚と話していて興味を持った話がある。国と教育についてだ。 話の始まりは留学先でのスポーツ観戦。彼女がカナダで国際試合を観たとき、国旗を掲げて国を応援することが珍しく、驚いたという。ドイツで…

〈それぞれの四季〉ヘイトスピーチ/李月順

2017年6月19日、日本で初めて民族差別に女性差別が加わった「複合差別」を認めた画期的な判決がでた。

〈それぞれの四季〉ドイツの原風景/李勇燦

ドイツに来てから、原風景、つまり育ち慣れ親しんだ風景の違いについて考える。 千葉と東京で育った私にとって、原風景といえば、団地、郊外のショッピングモール、明るい広告とビルの夜景、人にあふれた駅、通学電…

〈それぞれの四季〉エンパワーメント/李月順

日本は1985年に女性差別撤廃条約を批准し、定期的に国連へ報告する義務がある。2003年日本政府に対し、マイノリティ女性の実態調査をするよう勧告が出された。その背景には、委員に直接現状を訴えたマイノリ…