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〈それぞれの四季〉ドイツの教育/李勇燦

ドイツ人の同僚と話していて興味を持った話がある。国と教育についてだ。 話の始まりは留学先でのスポーツ観戦。彼女がカナダで国際試合を観たとき、国旗を掲げて国を応援することが珍しく、驚いたという。ドイツで…

〈それぞれの四季〉エンパワーメント/李月順

日本は1985年に女性差別撤廃条約を批准し、定期的に国連へ報告する義務がある。2003年日本政府に対し、マイノリティ女性の実態調査をするよう勧告が出された。その背景には、委員に直接現状を訴えたマイノリ…

〈それぞれの四季〉“ファイアーアーベント”/李勇燦

ドイツの研究所に来て驚いた。皆仕事を終えるのが早い。事務室や技術管理室は午後3時頃には閉まり、夕方5時になると研究所全体が閑散とする。このことを表すドイツ語に、ファイアーアーベント(Feieraben…

〈それぞれの四季〉サイエンスの先に/李勇燦

朝大理工学部、東京大学大学院博士課程を経て、2018年6月からドイツで生活を始めた。博士研究員としてマックス・プランク生物物理学研究所で働き、生命のしくみを原子レベルで明らかにする研究をしている。 渡…

〈それぞれの四季〉視えない存在/李月順

「男女格差(ジェンダーギャップ)報告書」(世界経済フォーラム)によると、日本における男女格差は、153ヵ国中121位であった。日本で生きてきた実感からすれば、評価の対象になった項目で、男女格差(すなわ…

〈それぞれの四季〉人生の糧に/黄純実

留学に来る前に、不安や心細さがあったが、結果的に私はパリに来て良かったと思う。 留学を決めたのは高3の半ばくらいだった。 何の準備もしてなかったし、周りからも随分心配された。何より私自身が一番心配だっ…

〈それぞれの四季〉記憶を語り続ける李玉善ハルモニ/ぱんちょんじゃ

2015年12月「日韓合意」発表に李玉善ハルモニは「私たちを無視した合意は受け入れられない」「欲しいのは謝罪、お金ではない」と憤った。年が明けて来日した車椅子のハルモニを抱きしめると、悲しみと悔しさが…

〈それぞれの四季〉天才と凡人/黄純実

自分の能力に限界を感じて落ち込んでしまうという経験は誰にでもあると思う。 個人的に、私は周りより何かを吸収する速度が遅い方なのもあって、何かの才能がある人を凄く羨んでいた。 パリには音楽の天才が集まっ…