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〈渡来文化・その美と造形 11〉古墳壁画-四神図

1972年、奈良県明日香村の高松塚古墳から極彩色の壁画が発見された。石室四面の壁に四神図と男女の人物像、天井には金箔の星を朱色の線でつないだ星宿(星座)が描かれていた。 1983年には高松塚に近いキト…

〈渡来文化・その美と造形 8〉法隆寺-救世観音

夢殿に安置されたこの像は、飛鳥時代の代表的傑作とされる。秘仏として長い間密封されていたため損傷が少なく、当初の金箔や彩色の大部分がそのまま残っている。救世観音は乱世に現れて衆生を救うといわれる。 「八…

〈渡来文化・その美と造形 7〉法隆寺-百済観音

法隆寺の古書に「百済より伝来」といわれる観音菩薩立像がある。1897(明治30)年に「観世音菩薩乾漆立像(伝百済人作)1躯」とあり、また、1951(昭和26)年、「木造観音菩薩立像(百済観音)1躯」と…

〈渡来文化・その美と造形 6〉法隆寺の建築様式

旧法隆寺若草伽藍は7世紀初に建立されたようであるが、670年焼失した。 今の法隆寺の再建がほぼ成ったのは8世紀初といわれる。 ところで、「上宮聖徳太子伝補闕記」によれば、「旧法隆寺の全焼後、人々は新し…

〈渡来文化・その美と造形 5〉法隆寺・献納小金銅仏

これらの仏像はすべて50センチ未満の小像で、1878年、法隆寺から天皇家に献納され、1945年の敗戦後国有となり東京国立博物館に収蔵、展示されている。57躯ある。 7~8世紀にかけての制作で、日本の彫…

〈渡来文化・その美と造形 4〉法隆寺金堂壁画 飛天図

法隆寺金堂内陣上方の小壁は、仏壇の上方を10区の柱間とそれをさらに二分して、縦139センチ、横71センチの20面の壁面としている。荒壁から仕上げ壁まで三層に塗り重ね、その上に質のよい白土を薄く塗った壁…

〈渡来文化・その美と造形 3〉法隆寺・釈迦如来三尊像

日本最古の木造建築で知られる法隆寺金堂に「釈迦如来三尊像」がある。聖徳太子の冥福を祈るため623(推古31)年に止利仏師に造らせた、ろう型鋳造による金銅仏である。 この像は、仏教が日本に伝来して初めて…

〈渡来文化・その美と造形 2〉広隆寺・宝冠弥勒菩薩半跏思惟像、宝髻弥勒菩薩像

敗戦後の日本で新しく国宝指定制度ができて、その第一号に指定されたのがこの「弥勒菩薩半跏思惟像」(宝冠弥勒)である。 「細い眼、はっきりした眉、それにつづく通った鼻筋によって、まことにすっきりと整えられ…