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〈ものがたりの中の女性たち 16〉「私を見つけて」―終娘(於于野譚より)

あらすじ ある武士が訓練院で弓の研鑽を積み日暮れて帰途につくと、往来で美しい娘を見かける。鮮やかな衣服を身にまとったその娘は憂いをたたえた表情で心細げに立ち尽くしていたので、本来が豪放で律儀な気質であ…

〈ものがたりの中の女性たち 13〉人の生き死には一抹の夢/沈清

あらすじ 沈賢(シムヒョン)という儒者がいた。その夫人・鄭(チョン)氏に久しく子が授からず心配したが、ある日不思議な夢を見た後に沈清(シムチョン)を授かる。 沈清が3歳になると、鄭氏は病を得て夭逝、沈…

〈ものがたりの中の女性たち 12〉「梅花よ、この父が来たからには安心するがよい」/梅花の父

あらすじ 京畿道長湍(キョンギドチャンダン)に金主簿(キムチュプ、朝鮮王朝時代中央および地方の役所で文書と符籍を担当した官職)という道術に長けた男が齢40にして一人娘梅花(メファ)を授かる。 代々続く…

〈ものがたりの中の女性たち 11〉「男に生まれたことがそんなに偉いのですか?」/洪桂月

あらすじ 中国・明の時代、荊州九桂村に住む吏部侍郎・洪武(ホンム)一家は友人を訪ねたその帰途、盗賊の乱に遭遇する。楊(ヤン)氏は娘・桂月と侍女を連れ避難するが、川に行く手を阻まれ仙女に助けられる。 楊…

〈ものがたりの中の女性たち 10〉死んだ夫との冥婚の末生まれたのは金の鈴だった/金鈴

あらすじ 明代初期、張源という儒者が東海の龍王から男子を授かり海龍と名付ける。その後、盗賊の乱が起こり、避難の途中で夫妻は仕方なく海龍を捨てるが、心優しい盗賊がこれを拾い養育する。一方、金三郎の妻・莫…

〈ものがたりの中の女性たち 9〉「身分違いと捨てるなら後悔させてやる」/春香

あらすじ 肅宗王の即位当時、元妓生だった月梅は成(ソン)という參判との間に娘春香を授かる。美しい春香は幼いころから詩と絵画が得意、人々は皆彼女を賞賛する。 ある春の日、南原の長官―府使に赴任した父に付…

〈ものがたりの中の女性たち 8〉昨夜、変身しました/朴氏夫人

あらすじ 漢陽に李得春という宰相がいた。聡明で幼くして科挙に合格、風流を解し、将棋や笛の腕前も相当なもので、ようやく授かった息子・時白を大層かわいがる。 ある日、金剛山の仙人朴道士が訪れ将棋と笛を競う…

〈ものがたりの中の女性たち 7〉「王の命といえ死んでも従えません」/尹知敬

あらすじ 朝鮮王朝中宗王の時代、尹鉉という宰相に三人の息子がいた。三男・知敬はとくに優れ、十五歳で初の科挙に合格、進士になるとその名は轟き多くの縁談が。 その年の夏、伝染病がはやると父・尹公は病を避け…