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〈ものがたりの中の女性たち 43〉「真の君子がいないならこのまま老いるだけよ」/紅桃花

あらすじ 才色兼備で誰よりも志の高い紅桃花(ホンドファ)と柳枝蓮(リュジリョン)という妓生がいた。ふたりは自分たちの生涯の伴侶としてふさわしい理想の男性を探し求めて、大金を払い妓籍を抜け漢陽にたどり着…

〈ものがたりの中の女性たち 40〉誇り高い少女たち/少女某、鄭氏、呉氏、金氏、柳氏

あらすじ 全羅道南原(チョルラナムォン)に住む独身の梁(リャン)生は、幼い頃に両親を亡くし、萬福寺(マンボクサ)の片隅で暮らしてる。独り身を嘆き祈りを捧げていていると、仏像から樗蒲遊び(ちょぼあそび・…

〈ものがたりの中の女性たち 39〉「宝玉のように大事に育てたのに…」/雍固執母

あらすじ 雍井(オンジョン)、雍淵(オンヨン)、雍鎮(オンジン)、雍堂(オンダン)村という奇妙な名の土地に雍固執という男が住んでいたが、豊作を嫌うひねくれ者で何事につけても不平不満を言い募り、八十歳を…

〈ものがたりの中の女性たち 38〉「理想の愛」にひた走る十七歳/楚玉

あらすじ 友人を頼り漢陽の張進士宅に間借りしていた李生は、行廊房(大門に接続して設けられた使用人のための部屋。常民や賎民が借りることもある)の前の井戸に集まった女たちの中で、ひときわ美しい新妻楚玉に目…

〈ものがたりの中の女性たち 37〉「妻の言うことを聞かずに破滅ね」/カトゥリ

あらすじ 雉の夫婦がいる。山鳥の習性で人里離れた林や水辺で曲がりくねった松の木を楼閣代わりに、畑や野原にやって来ては散らばった穀物をついばみ生きている。 素朴な麻の衣をまとったカトゥリは、五色の派手な…

〈ものがたりの中の女性たち 36〉「私を見て! 私を見て!!」/少女某

あらすじ 申砬は朝鮮王朝時代の武将である。ある日、狩りのさなか山で道に迷う。明かりを頼りにたどり着いた崖の際に建つ大きな屋敷には、少女が一人で住んでいる。事情を聞くと、夜な夜な怪異が起こり家族も使用人…

〈ものがたりの中の女性たち 35〉「馬鹿なことをお言いでない」/愛娘

あらすじ 裵裨將は牧使(地方長官)金卿(キムギョン)に随行し、台風の中命からがら済州島に赴任する。港に着くと前任の鄭裨將が島の妓生愛娘(エラン)と別れを惜しんでいる最中である。済州島一の妓生である愛娘…

〈ものがたりの中の女性たち 34〉彼女の勇気と知恵と誇/雪中梅、權氏の娘、笑春風

あらすじ 雪中梅 朝鮮王朝開国時、太祖が高麗でも宰相を務めた者達に宴を開く。妓生雪中梅は美しく聡明、猥談にもよく応じる。ある宰相が「お前は東の家で朝飯を喰い、西の家で眠るらしい。この年寄りとも枕を共に…