公式アカウント

〈朝鮮史から民族を考える 16〉民族主義と社会主義(下)

初期共産主義への認識 マルクス主義の普及 3.1運動以後、インテリや学生・青年らは、民族解放闘争の新たな理念をマルクス主義に求めるようになっていく。朝鮮におけるマルクス主義は、国外の共産主義者グループ…

〈朝鮮史から民族を考える 14〉3.1独立運動と「民族代表」(下)

世界の新しい気運反映 「民族代表」研究における通説の問題点 3.1運動研究は朝鮮近代史研究の中でもっとも蓄積がある。とりあげられた論点は多岐にわたるが、とりわけ「民族代表」の評価をめぐっては、姜徳相―…

〈朝鮮史から民族を考える 13〉3.1独立運動と「民族代表」(上)

朝鮮のナショナリズムの原点 独立運動の主体的力量 1910年代の「武断統治」下の独立運動をめぐって、それは「閉塞期」のことであり、3.1運動はロシアの10月革命やウィルソンの民族自決主義に影響されたも…

〈朝鮮史から民族を考える 12〉反日義兵「戦争」

20年にわたる日本軍との交戦 交戦団体としての承認、外国に要請 日清戦争開戦を目的とする日本軍大部隊の朝鮮侵入、そして王宮占領をきっかけに始まった反日義兵闘争は、その後1910年代前半まで、ほぼ20年…

〈朝鮮史から民族を考える 11〉「乙巳五条約」の法的効力(下)

植民地支配の法的責任を問う 「不当・合法(有効)論」に対する批判 まず、条約形式の問題について。 当時の国際法の慣習と学説において、保護条約のような国家の安危に直接関連する重大な条約は、批准を必要とす…

〈朝鮮史から民族を考える 10〉「乙巳五条約」の法的効力(上)

朝・日会談の世界外交史的意義 「乙巳五条約」の法的効力問題の浮上 1905年の「乙巳五条約」は、日本による朝鮮植民地化の出発点となる条約であった。朝鮮では、「乙巳五条約」の強制調印直後から、この条約が…

〈朝鮮史から民族を考える 9〉大韓帝国の歴史的性格

無能と無力強調 植民地支配を美化 朝鮮近代政治史・外交史研究の不振 19世紀末から20世紀初頭にかけての朝鮮史の記述は、おもに日清・日露の角逐をはじめとする帝国主義列強の動きと、義兵闘争・愛国啓蒙運動…

〈くらしの周辺〉最近の朝大生は/宋修日

同胞たちが集まる場で「最近の朝大生は.」と言われることがある。どうしてもネガティブな視点から言う人が多い。「日本の若者同様、朝大生も例外ではない」とか。