公式アカウント

〈くらしの周辺〉昨日も、今日も、明日も/宋修日

先日、ある講演会で聴いた「昨日も、今日も、明日も」という言葉がとても印象に残った。最近、三つの出来事でこの言葉をあらためて考えさせられた。 一つ目は、新報で見たある記事。朝鮮サッカーの伝説的人物、朴斗…

〈朝鮮史から民族を考える 19〉「植民地近代(性)」論の問題点(上)

共通の歴史認識模索へ 「植民地近代(性)」論 1990年代後半に入って、「収奪論」と「植民地近代化」論の両者に共通する「近代」肯定論的な性格(すなわち「収奪論」は内在的な「近代化」「植民地近代化」論は…

朝大・朝鮮自然博物館/動植物など約1200種、2500点

「朝鮮の自然、身近に感じて」 最近の大学生は生き物にあまり詳しくない。そのせいか大学の講義でよく私は、自分の息子たちのことを引き合いに出す。 5歳になる子どもたちは、私に似てかどうだか生き物が大好きで…

〈朝大・朝鮮自然博物館 1〉動植物など約1200種、2500点

「朝鮮の自然 身近に感じて」 最近の大学生は生き物にあまり詳しくない。そのせいか大学の講義でよく私は、自分の息子たちのことを引き合いに出す。 5歳になる子どもたちは、私に似てかどうだか生き物が大好きで…

〈朝鮮史から民族を考える 18〉「植民地近代化」論批判(下)

跋扈(ばっこ)する資本主義万能論 批判その二 第2に、個々の実証レベルで問題点がある。 (1)119世紀の経済停滞説について。 一時期の経済危機が必ずしもその危機を乗り越える内的動力の枯渇を意味するの…

〈朝鮮史から民族を考える 17〉「植民地近代化」論批判(上)

倫理的価値観を持つことこそ 「植民地近代化」論 1980年代末以降の世界的規模での冷戦体制の終息、東アジア地域の構造的変動(南朝鮮・台湾の民主化進展と経済成長)などの現実は、歴史学において従来の「内在…

〈くらしの周辺〉大同江遊歩道を歩く/宋修日

年始の1月5日。祖国で論文指導を受けるため一人で平壌に降り立った。空港に着いてすぐ祖国の案内指導員から、「新年に初めて祖国を訪れた同胞」と言われた。年始だったので祖国に滞在する同胞も数人。いつもは同胞…

〈朝鮮史から民族を考える 16〉民族主義と社会主義(下)

初期共産主義への認識 マルクス主義の普及 3.1運動以後、インテリや学生・青年らは、民族解放闘争の新たな理念をマルクス主義に求めるようになっていく。朝鮮におけるマルクス主義は、国外の共産主義者グループ…