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〈本の紹介〉わたしもじだいのいちぶです/康潤伊・鈴木宏子・丹野清人 編著

作文に秘められた足跡 場所は川崎・桜本、共生を目指す市民たちの交流施設「市ふれあい館」がその舞台だ。本書で紹介される識字学級は、約30年前から同館で営まれており、朝鮮にルーツを持つものや日系1世のもの…

〈本の紹介〉「唱歌の社会史」なつかしさとあやうさと

唱歌と天皇制の関係をえぐる 詩歌のジャンルの一角を占める唱歌について、「明治」から「昭和」にかけてその発祥と社会的はたらきについて一冊にまとめたのが本書である。唱歌とは青少年の情操の陶冶(とうや)を目…

〈本の紹介〉「朝鮮民主主義人民共和国―米国との対決と核・ミサイル開発の理由」/伊藤孝司 著

「歪んだ朝鮮像」の克服を 昨年の一触即発の戦争危機から一転、2018年は朝鮮半島情勢が平和と和解の新たなステージへと踏み出す大転換の年となった。朝鮮半島にこれ以上戦争はなく、新たな平和の時代が開かれた…

〈本の紹介〉フェイクと憎悪/永田浩三 編著

情報がもたらす分断 「フェイクと憎悪の世界を分析することは容易ではない」 本書は、編著者の永田浩三氏を筆頭に、TVディレクターや、ノンフィクションライター、新聞記者、ネットニュース編集長、精神科医、大…

〈本の紹介〉高麗建国1100年「高麗皇宮開城満月台」/洪基南

南北共同発掘平昌特別展の図録発刊 平和の祭典、冬季オリンピック・パラリンピックが平昌で開催されるのに合わせてオリンピック会場近くの尚志大関嶺高等学校で高麗建国1100年「高麗皇宮開城満月台南北共同発掘…

南北の作品、一堂に会せばどれだけ素晴らしいか

書籍「北朝鮮の博物館」訳者たちの思い 今年2月、同成社から張慶姫著「北朝鮮の博物館」が出版された。本書は2010年に南朝鮮の「芸脈」社から刊行されたもので、著者の張慶姫氏(韓瑞大学校教授)は日本語版の…

資料集・朝鮮人犠牲者追悼碑 ―歴史の真実を深く記憶に―

歴史歪曲は許されない 日本各地に点在する朝鮮人犠牲者追悼碑を1冊に集約した資料集「朝鮮人犠牲者追悼碑」が発行された。「歴史の真実を深く記憶に」とサブタイトルが付けられた資料集には、35都道府県にある1…

〈本の紹介〉戦争経済大国/斎藤貴男 著

犠牲で成り立つ先進国日本 「理想を放棄し、現状を追認していく憲法改正は、軍事に関わるいかなる暴走も『正当化』しかねない。…日本の繁栄とアジアの戦争がまさにコインの表裏だという現実がある以上、私たちはい…