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〈本の紹介〉国籍の?(ハテナ)がわかる本/木下理仁著

日本には現在、いろんな背景を持つ人たちが暮らしている。 この本の冒頭には「ある転校生の話」が載せられている。 舞台は地方のある小学校。担任の先生に連れられて教室に入ってきた、転校生の「けいすけくん」が…

〈本の紹介〉「アジア現代女性史」第12号

アジア現代女性史研究会(代表=籐目ゆき)から年報「アジア現代女性史」第12号が発行された。特集は「朝鮮戦争捕虜問題」と「日本軍『慰安婦』と日本公娼制度の関係性」。 特集1では、朝鮮戦争下の米軍収容所に…

〈本の紹介〉報道カメラマンの課外授業―いっしょに考えよう、戦争のこと/石川文洋 著

戦争の悲惨さ、愚かさ伝える 防空壕に逃げ遅れた母親が倒れている。それを泣きながら見つめる子どもたち。筆者の石川文洋さんが1966年にベトナム戦争のさなかに撮影した写真だ(第3巻20ページ)。筆者はカメ…

〈本の紹介〉「唱歌の社会史」なつかしさとあやうさと

唱歌と天皇制の関係をえぐる 詩歌のジャンルの一角を占める唱歌について、「明治」から「昭和」にかけてその発祥と社会的はたらきについて一冊にまとめたのが本書である。唱歌とは青少年の情操の陶冶(とうや)を目…

〈本の紹介〉「朝鮮民主主義人民共和国―米国との対決と核・ミサイル開発の理由」/伊藤孝司 著

「歪んだ朝鮮像」の克服を 昨年の一触即発の戦争危機から一転、2018年は朝鮮半島情勢が平和と和解の新たなステージへと踏み出す大転換の年となった。朝鮮半島にこれ以上戦争はなく、新たな平和の時代が開かれた…

〈本の紹介〉フェイクと憎悪/永田浩三 編著

情報がもたらす分断 「フェイクと憎悪の世界を分析することは容易ではない」 本書は、編著者の永田浩三氏を筆頭に、TVディレクターや、ノンフィクションライター、新聞記者、ネットニュース編集長、精神科医、大…

〈本の紹介〉高麗建国1100年「高麗皇宮開城満月台」/洪基南

南北共同発掘平昌特別展の図録発刊 平和の祭典、冬季オリンピック・パラリンピックが平昌で開催されるのに合わせてオリンピック会場近くの尚志大関嶺高等学校で高麗建国1100年「高麗皇宮開城満月台南北共同発掘…

南北の作品、一堂に会せばどれだけ素晴らしいか

書籍「北朝鮮の博物館」訳者たちの思い 今年2月、同成社から張慶姫著「北朝鮮の博物館」が出版された。本書は2010年に南朝鮮の「芸脈」社から刊行されたもので、著者の張慶姫氏(韓瑞大学校教授)は日本語版の…